先週1週間の動きをEURJPY、EURUSD、USDJPYの通貨の力関係と
スパンモデルを使って復習してみます。

先週はウクライナ情勢の緊迫化によってユーロ主導で動く場面が多かったですね。
それによって、リスク回避の円買いも潜在的に意識されていたようです。

金曜日には、ユーロ圏消費者物価によって一気にユーロ買いが起きましたが、
これはウクライナとは関係のない要因なので、
ユーロ絡みの通貨は再び下値を試す事も考えられますね。

それぞれの通貨ペアの動きを確認してみると、

EURJPYは、遅行スパンが陰転している期間が長く、全般売り優勢でしたが、
終盤に一気に買い転換しています。

EURUSDは、週前半はほとんど動きがなかったですが、
中盤にようやく下方向へブレイクしました。

しかしそれも一時的で、金曜日には逆に上方向へブレイクして、
高値圏で週末を迎えています。

USDJPYは、全体的に値幅が少なかったですね。

4時間足レベルでも横ばいとなっていますので、
まずは、上でも下でも方向性がはっきりしてから仕掛けた方が良いでしょう。

下記は、先週一週間分の1時間足チャートです。
FXchart14030201
ロンドン時間以降、デイトレとして見た場合に分かりやすい場面は、
26日のEURJPY、ユーロ売りの流れに乗ってのショート、
27日のEURJPY、ユーロ売りの流れに乗ってのショート、
26日のEURUSD、ユーロ売りの流れに乗ってのショート、
27日のEURUSD、ユーロ売りの流れに乗ってのショート、

こんな感じでしょうか。

先週はどちらかというと、ニュース主導の相場でしたので、
チャートの節目やトレンドラインなどは
あまり意識されることもなかったようです。

また、持合からの動き出しも、ローソク足一本分だけの動きなのか、
それとも、その後も継続するトレンド的な動きなのか、
分かりにくい展開も多かったですね。

週末を迎えての直近の動きとしては、
ユーロ買い>円買い>ドル買い
という力関係になっていると思われます。

今週末には、ウクライナに対するロシアの軍事介入に関するニュースも
流れてきていますので、月曜日は寄付きから荒れる展開も考えられます。

ウクライナの世界経済に与える影響は少ないと思いますが、
それがロシアと米との対立構造として捉えられてしまうと、
やはり、リスクオフ的な流れになりやすく、
ユーロ売り、円買いが起きやすい状況と言えるでしょう。