先週1週間の動きをEURJPY、EURUSD、USDJPYの通貨の力関係と
スパンモデルを使って復習してみます。

先週はスコットランドの独立の是非を問う住民投票の事前世論調査で
独立派が優勢だったことを受けて、週明け早々にポンド売りとなり、
ポンド関連の通貨ペアは軒並みギャップダウンで始まりました。

しかし、それが他通貨に波及する事はなく、
USD,EUR,JPYに関していえば、大きな出来事は無かった週でしたね。

ニュースでは、ドルに関して、利上げ時期の前倒し観測が広がったとして、
ドル買いの動きが強まった週、と報道されていますが、
以下のチャートを見てみると、ドル買いではなく、
明らかに円売りであると分かりますね。

各通貨ペアの動きを確認してみると、

EURJPYは、週を通して遅行スパンが陽転、青色ゾーン上で推移しており、
1週間ずっと方向性が変わらない珍しい週となりました。

青色ゾーンが押目の位置として効いており、
ロングだけを狙っていけば問題のない週でしたね。

EURUSDは、方向感なく、上下に振れるだけの週でした。

これまでかなりのペースでドル買い、ユーロ売りが継続していて、
日足では-2σ以下での売られ過ぎ状態でしたので、
先週はその調整の週だったようです。

USDJPYは、こちらも週を通して遅行スパンが陽転、青色ゾーン上で推移しており、
1週間ずっと円売りが継続したことが分かります。

やはり、ロングだけを狙っていれば問題のない週でしたね。

下記は、先週1週間分の1時間足チャートです。
上からEURJPY,EURUSD,USDJPYです。

チャート内に、青色枠赤色枠がありますが、
青色枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています。

EURJPYとUSDJPYは、ほぼ青色枠で覆われており、
週を通して1時間足レベルでトレンドが変化しないという珍しい週となりました。
FXchart14091401
FXchart14091402
ロンドン時間以降、デイトレとして見た場合のエントリー箇所は、
10日のEURJPY、円売りの流れに乗ってのロング、
11日のEURJPY、円売りの流れに乗ってのロング、
12日のEURJPY、ユーロ買い売りの流れに乗ってのロング、
9日のEURUSD、ドル買いの流れに乗ってのショート、
10日のEURUSD、ユーロ買いの流れに乗ってのロング、

こんな感じでしょうか。

最近の低ボラティリティ相場に慣れてしまうと、
このような一方的なワントレンドの相場に対しては、
つい懐疑的に見てしまいますが、
できるだけチャートに忠実に私情を入れずに見ていきたいものですね。

週末を迎えての直近の動きとしては、
円売り>ユーロ買い>ドル買い
という力関係になっていると思われます。

今週は米FOMC、イエレンFRB議長会見などが控えているので、
再びドル主体の動きに戻りそうです。

また、18日にはスコットランドの独立の是非を問う住民投票がありますが、
投票前後には、その思惑や結果を受けて、
GBP関連の通貨ペアは乱高下する可能性が大ですので、
GBPUSDやGBPJPYでトレードする際には注意しましょう。