先週一週間の動きをEURJPY、EURUSD、USDJPYとの関連で、
スパンモデルを使って復習してみます。

 

下記は順番にEURJPY、EURUSD、USDJPYの1時間足チャートです。

先週はキプロス情勢に関するニュースに一喜一憂した週でしたので、
テクニカルがあまり役に立たなかったですね。

 

良いニュースが出れば上げて、悪いニュースが出れば下げるという感じで、
トレーダーはチャートよりもニュースのほうに目がいっているようでした。

 

全般的なチャートの形では、ローマ字の"M"に似ていますね。
週初は大幅ギャップダウンで始まって、
そこから上げ、下げ、上げ、下げで"M"を描いています。

 

ある意味Wトップ的なチャート形状でもありますが、
高値圏で出現したわけではないので、
ここでのWトップはあまり重要ではないでしょう。

 

キプロス問題ですから、ユーロに強く反応するのかと思っていたら、
そうでもないですね。どちらかというと、円に反応しているようです。

 

これに関しては、通貨個別の反応というよりも、
あくまでもリスク選好、リスク回避としての動きであり、
リスク選好なら、円安、ドル安、ユーロ買い、
リスク回避なら、円高、ドル高、ユーロ売り、
という一連の流れによるチャート形状であるといえるでしょう。

 

スパンモデルでは、遅行スパンや雲との位置関係で
買い優勢か売り優勢かを判断しますが、
以下では、私が思う買い優勢場面と売り優勢場面を枠で示してあります。

 

青色枠はスパンモデル的には買い優勢場面、
赤色枠はスパンモデル的には売り優勢場面です。
FXCHART032401
FXCHART032402
見てのとおりトレンドの継続性がそれほどありませんね。

 

ニュースによって一瞬で長い陽線、長い陰線が出現している事も多く、
また、上ヒゲ、下ヒゲも多くタイミングがとりづらいことが分かります。

 

また、私の監視時間帯であるロンドン時間初動から深夜の24時に限ってみると、
その時間帯にちょうど買い優勢になっていて、実際に上方向へ動いている、
もしくは、売り優勢になっていて、実際に下方向へ動いている、
という場面は少ないですね。

 

結果論的には、この週のロンドン時間以降で、デイトレとしてやりやすかったのは、
EURJPYの20日のリスク選好の流れ、21日のリスク回避の流れ
に乗ることだったでしょうか。

 

ちょっと注意したいのは、週後半にはドル売りの流れが出てきて、
EURUSDが遅行スパン陽転、青色スパン上にあり買い優勢、
USDJPYが遅行スパン陰転、赤色スパン下にあり売り優勢、
となってきている事です。

 

単なるポジション調整の動きかもしれませんが、
とりあえず週明けのドルの動きは確認したいです。