先週はトランプトレードの巻き戻しでしょうか、大きくドル売り円買いに傾きました。
その原因はやはりトランプ氏の発言でした。一応念のために確認ですが、今の大統領はバイデン氏ですからね。しかし、もはやバイデン大統領の影響力は皆無、市場参加者だけでなく世界中がトランプ次期大統領の発言を注目しています。
そんな中で、トランプ次期大統領は中国からの輸入品に10%の追加関税を課すと発言、更にはカナダとメキシコにも移民問題を理由に25%の関税を課すとの発言。これを受けてカナダドルは急落し、リスク回避で円が買われる展開に。(円にはまだリスク回避先としての役割が”多少は”あるようです)
トランプ次期大統領の関税強化はまだまだ他国にも及ぶ可能性が高く、日本をはじめ関係各国は戦々恐々としている状態でしょうか。
政治情勢は今やトランプ次期大統領次第ですが、金融政策の面では、FRBは利下げ方面、日銀は利上げ方面に変わりは無し。週末に発表された東京都区部消費者物価指数も市場予想を上回り、円買いを後押しする流れになっています。
結局、週末大引け時点でドル円は150円台を割込み、149円台で引けていますが、これは単なる調整なのか、それとも本格的なトレンド転換なのか、予断を持たずに注視しましょう。
ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、赤色四角枠を記述していますが、
これはマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
見ての通り一方的な下降トレンド、値幅も500PIPSほどで、かなりの高ボラティリティー相場でした。
トレーディングとしては週中の急落に乗れたかどうかが勝負でしたね。でもどうでしょう、まだ週初めの時点では明確な下げ優勢という訳ではなく、ファンダメンタルズ的にもトランプラリーで上目線になっていた可能性があるので、もしかしたらこの急落を見送った方も多かったかもしれません。
私は…もちろん見送りです…
しかし、金曜日には赤いゾーンを背にしてのいつも通りの戻り売りができたので、まぁ良しとしましょう。
サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、全般的にJPY買い、USD売りになっているので、通貨強弱の面でもUSDJPYのショートは第一候補でした。
対してEURとGBPはあまり方向感が出ていないですね。やはり今の時期はJPYとUSDを基準に通貨ペアを決めたほうが分かりやすいでしょう。
さて、月曜からの相場ですが、今年最後の米雇用統計が発表されます。
今月17日にはFOMCが控えており、現時点での利下げ見通しは65%程度ですが、それに向けての最終確認材料となっており、今回の注目度は高そうです。
織込み具合もそれほど進んでいないので、良ければドル買いで利下げ見通しは後退、悪ければドル売りで利下げ見通しは前進、という単純な考えで良さそうです。