先週1週間の動きをEURJPY、EURUSD、USDJPYの通貨の力関係と
スパンモデルを使って復習してみます。

先週はこれまでの低ボラティリティ相場にしては動いてくれた方でしょうか。

しかし、ボラティリティ増大の原因が、

・ウクライナ情勢に関連したロシアの制裁措置
・オバマ大統領のイラクへの空爆承認
・イスラエルとハマスの停戦終了

という地政学的リスクばかりで、
いわゆるリスク回避の動きに終始した感じですね。

リスク回避という事でお決まりの円買いと、
そのリスク発信源がヨーロッパばかりなのでユーロ売り
という2つの通貨の動きが目立った週でした。

それぞれの通貨ペアの動きを確認してみると、

EURJPYは、週初は動意無しが続きましたが、遅行スパンが陰転、且つ、
赤色ゾーンが成長してからは明確な下降トレンドとなりました。

地政学的リスクの影響を一番受けた通貨ペアですが、
スパンモデルのルールに従えばニュースは特に気にする必要もなかったですね。

EURUSDは、相変わらずの低ボラ状態。1週間を通して100PIPSほどの上下動。
週中にはエクスパンションで売り優勢となりましたが、後半には戻しています。

日足で見ると、-1σをギリギリ上回って引けているので、
とりあえず巡航速度の下落は終了か?

USDJPYは、週半ばまでは持合でしたが、週の安値を更新し、
遅行スパンが陰転してからは、売りが優勢になっていきました。

やはり、遅行スパンに沿って仕掛けていれば問題は無かったですね。

下記は、先週1週間分の1時間足チャートです。
上からEURJPY,EURUSD,USDJPYです。

チャート内に、青色枠赤色枠がありますが、
青色枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています。
FXchart14081001
ロンドン時間以降、デイトレとして見た場合のエントリー箇所は、
5日のEURJPY、ユーロ売りの流れに乗ってのショート、
6日のEURJPY、ユーロ売りの流れに乗ってのショート、
8日のEURJPY、ユーロ買いの流れに乗ってのロング、
5日のEURUSD、ドル買いの流れに乗ってのショート、
6日のEURUSD、ユーロ売りの流れに乗ってのショート、
8日のEURUSD、ユーロ買いの流れに乗ってのロング、

こんな感じでしょうか。

金曜日の週末には戻していますが、これは
「ロシアが態度を軟化した」という報道によるポジション調整の巻き戻しでしょう。

週末を迎えての直近の動きとしては、
ユーロ買い>円売り>ドル不明
という力関係になっていると思われます。

現在のポジション調整が本格的な戻しに発展するかどうかは、
週末のニュースによるでしょう。

来週に関しては、引き続き地政学的リスクに注意しながらも、
日本ではお盆休みに入ってくることも考慮しておきたいですね。

何もなければ、再び低ボラ相場に戻ると思いますが、
逆にいうと、市場参加者が少ない分、ちょっとしたニュースで
チョッピーな乱高下になる可能性もあるので、
ストップだけは忘れずに注意して臨みたいですね。