先週はクリスマスウィークで海外勢の取引量が減少した影響か、低ボラティリティが続き、動意薄の展開となりました。

相場の流れとしては直近の日銀金融政策決定会合での利上げ決定、且つ、その後の植田日銀総裁の追加利上げに関するハト的な発言を受けて、円売り優勢の状態から始まりましたが、先週のドル円は続伸すること無く、利益確定が優勢。

やはり短期的に上げ過ぎたようですね。と同時に、片山財務相の口先介入もドル円の上値を重たくした要因。

片山財務相はインタビューで「過度な変動に対して断固として措置をとる用意がある」「介入も含めてフリーハンドがある」と発言。前者の発言は聞き飽きた感がありますが、後者の”フリーハンド“は初めて聞く言葉ですね。

直訳すると自由な手?要するに、”外部からの制約を受けずにその時の状況に応じて自由に判断し、介入も含めて何でもできますよ“という意味です。

これまでよりも一段階レベルを上げた強い口調での円安けん制発言、且つ、直近の上げ過ぎが重なって、先週のドル円は下げたんでしょうが…でも、大きく下がってはいないですね。今さら口先介入でどうにかなるわけでもなく、明確な円買い材料が出なければ、早晩ファンダメンタルズどおりの円安に戻りそうです。

ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
cpb25122801
先週はクリスマスウィークなので、25日前後は為替自体が動いておらず、チャートが描かれていません。実質、3.5日ほどの営業日でした。

一応、チャートの流れとしては、高値圏で始まり、そこから下落傾向、クリスマスが終わってからは小さなギャップアップで始まり、再び上げ傾向となっています。

トレーディングとしては難しかったですね。クリスマス週なので動意薄が確定している中で値動き自体があるかどうか。しかも、基本的に買い目線で見るべき状況なので、ショートはしづらい。

週中はショート指向領域であり、赤色ゾーンを背にしての戻り売りができます。しかし、実際ショートしたとしても利大を目指していたら損切りになったかもしれません。

ちなみに私はここでショートしていません。やはり、明確なファンダがある状況でのファンダと逆向きの仕掛けはやりづらいです。というか、先週のドル円ではトレードしていません。

サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、やはり途中からJPYUSDという力関係に変わっていますね。

先週に関してはGBPが週を通してずっと強かったので、GBP関連の通貨をロングした方が取りやすかったでしょう。

さて、月曜からの相場ですが、クリスマスが明けて市場参加者が戻ってきます。しかし、年末年始絡みですし、無理にトレードする必要は無いでしょう。

私は例年通りクリスマス前に今年のトレードは終了、来年は5日から仕事始めする予定です。

今年も健康第一で為替と向き合い、トレードを続けることができた事実に感謝です!
それでは皆さんも良いお年をお迎えください。