先週はトランプ氏が狙撃されたことを受けての相場でしたが、
命に別状は無く、幸運にも耳を負傷する程度に終わったので、
事件自体はそれほど為替市場に影響は無かったですね。
しかし、不幸中の幸い、というか、本事件がかえってトランプ氏を神格化させ、
大統領への道を大きく開く結果となり、「もしトラ」から「ほぼトラ」となり、
トランプ氏の発言に対する市場の感応度が高まる様になってきました。
そう、トランプ氏が大統領になるだろうという前提で市場が動き出しています。
その結果、先週トランプ氏が「円は安過ぎる」と発言したことを受けて
一気に円買いが進む場面がありました。
おそらく今回の狙撃事件が無ければこれほど市場は反応しなかったはず。
今ではバイデン大統領の発言よりもトランプ氏の発言の方が注目され、
市場の影響度が高い状態です。
バイデン大統領に関しては撤退報道もありますが、
本人はまだやりたがっている?みたいで現状は憶測報道に留まっています。
ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
2度の為替介入、そしてトランプ氏狙撃を受けての週明けでしたが、
まずは下降トレンドが残存する形で始まっています。
火曜日あたり、いったん持ち直すもトランプ氏、および河野デジタル相の発言で一気に急落、
しかし、週末にかけて徐々に戻す展開となっています。
トレーディングとしては難しかったですね。
ファンダメンタルズ的には上向きの意識が強いですが、
チャート的には明らかに下優勢。
青色ゾーンでロングしても決済位置が悪ければ
利益にすることは難しかったでしょう。
週中の急落もいつ起こるか分からない要人発言がきっかけですからね、
これに乗れるかどうかは運の要素が強いです。
サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
JPYとUSDがこれほど綺麗な上下対象になるの珍しいですね。
対してEURとGBPはどちらも動きは弱め、
通貨強弱の観点でも明確な方針は決める事ができない相場展開でした。
さて、月曜からの相場ですが、
経済指標としては米GDPが控えています。
現状、市場は9月の利下げを完全に織り込み、
12月も利下げの可能性が高めと判断しているようですが、
米GDPがそれを覆すほどの数字を出してくるかどうか。
トランプ氏はドル安を好む?ようですし、
円に関しては為替介入の影響も残っているようなので、
ドル円に関しては多少下向きのバイアスのかかったボックス相場を予想します。