先週はバイデン大統領が次期大統領選から撤退したことを受けての相場展開になるのかと思いきや…
いや~、まさかこれほどまでの円高になるとは。

今回の円高の原因については色々言われていますね。
トランプ氏がドル安を好まない発言をしたからとか、
次期首相候補である茂木氏や河野氏が利上げ要求発言をしたからとか。

でも…どれが原因だったとしても、
たった1週間で5円以上も円高にさせるような材料じゃないでしょ。
しかも、月初の直近高値から計ると10円ほどの異常な暴落でもあります。

これら要人発言が日銀に利上げ圧力をかけたとも言われていますが、
日銀の独立性はどうなったの?日銀は政府の都合で動く機関なの?

市場予想では0.1%の利上げを45%程度織り込んだとの報道もありますが、
たったの0.1%だけ?!

仮に、いきなりのサプライズで5%利上げするとの発表があれば、
1週間で5円の円高、月初から10円の円高も納得できますが、
たったの0.1%の利上げで5円、10円の円高は流石にやり過ぎでしょう。
しかも、まだ本当に実行するかどうかも分からない憶測の段階で。

どちらのせよ、31日に開催される日銀金融政策決定会合で全てが明らかになりますが。

もし、この会合でいつも通りの「粘り強く金融緩和」だったら…
荒れますよ。

ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
cpb24072801
500PIPSほどをワントレンドで下げている様子が分かりますが、
トレーディングとしてはこれに乗れたかどうかです。

火曜日あたりの下落トレンドの初動に赤色ゾーン付近に戻ったタイミングで
戻り売りショートしていれば、その後の暴落を取れたはずです。
決済タイミングもルール通りに行えば300PIPSは獲れましたね。

サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
やはりJPY買いになっています。
対してUSDはそれほど動いてなかったんですね。

また、GBPEURは共に弱かったのでUSDJPYのショートよりも、
GBPJPYやEURJPYをショートで攻めたほうがより多くのPIPSを獲得できたでしょう。

さて、月曜からの相場ですが…荒れ相場確定です。

31日の日銀金融政策決定会合、2日には米雇用統計が控えています。

ドル円の動きを見ても分かるように、
市場は既に日銀による利上げを完全に織り込んでしまいました。

市場は利上げすると思っています。
日銀にとってはかなりハードルが高くなってしまった状態と言えるでしょう。

万が一、日銀がこのような催促相場に応えることができなかったとしたら…
市場はネガティブサプライズ、期待ハズレと解釈し、
今度は真逆の円安暴騰相場に戻ってしまうでしょう。

トレーダーとしては31日はお休みにしたほうが良さそうです。