先週は大きな経済指標も無く、
ドル円も方向感なく横ばいの動きに終始でした。
しかし、豪中銀とカナダ中銀が相次いでどちらもサプライズ利上げとなり、
世界的にインフレが収まっていないことが明らかになりました。
一応、今月のFOMCでは一旦利上げを停止して、
これまでの継続的な利上げがどの程度の効果を上げているのかを確認する、
というのが市場のコンセンサスになっているようですが、
相次ぐ利上げの中で、FRBは利上げを据え置きできるのか…
また、株式の方に目を向けると、
日経平均は堅調、またしても高値を更新していますが、
さすがに上げ過ぎか。
ボラティリティも大きくなってきており、高値乱高下の様相、
大口の利食いも出てきているので、
今から新規に買ってスイングで持つのはリスクが高そうという雰囲気。
個人的には日経平均が上昇している理由が分からないので、
私は買っていません。
バフェット氏が買ったからそれに続いているだけ?
ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
これほどまでにチャートがゴチャゴチャして
見た目にも汚いとはっきり分かるチャートは久しぶりでしょうか。
遅行スパンが何度も陽転陰転を繰り返し、
スパンモデルも青と赤を繰り返しています。
このような状況はトレードには不向きです。
手を出さないようにしましょうね。
私は週中の水曜日あたりでドル円でのトレードは諦め、
別の通貨ペアに移りました。
サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
こちらもハッキリしていませんね。
USDとJPYの動きを比較すると、
どちらも似たような上下動をしており、
力関係に差が出ていないことが分かります。
こういう時は実際のチャートでもトレンドは起こりにくいです。
さて、月曜からの相場ですが、
米消費者物価指数(CPI)とFOMCが控えています。
一応、今回のFOMCでは利上げ据え置きとの思惑が強いですが、
直前のCPI如何によってはサプライズ利上げとなるかもしれません。
そのCPIでは大幅な鈍化が見込まれていますので、
弱くなるのは想定の範囲内でどの程度の弱さなのかが重要。
ここでもし、鈍化していないとなったら…
やっぱり利上げということにもなりかねません。要注意。