米雇用統計のネガティブ修正を踏まえて、先週はどのような相場展開になるのか全く予想できなかったですが、結果的には横ばいでしたね。新たな大きな材料も無く、次の動きを探る状況のまま週末を迎えた感じです。
FRBの利下げ確率は90%付近のままで高止まり、年内の利下げ回数は2回、今後の指標によっては3回も有り得るか、という状況に変わりつつあります。
そして、やっぱりというか…トランプ関税の認識違いが表面化してきましたね。合意文書が無いことが裏目に出たのか、もしくは、穿った見方をすれば米国によって意図的に逆手に取られたのか、日本側が認識しているよりも高い関税率が適用される事態に。
具体的には、従来の税率が15%以上の品目には新たな関税は上乗せされないと日本側は認識していたものの、米国側は全ての品目で一律15%上乗せするとのこと。
何でこんな基本的な事が食い違うの?国と国との約束事でこんな事ってあり得る?!と思えるくらい杜撰な対応。何がどうなっているのか…事態の推移を追うのも面倒ですが、とりあえず為替にはそれほど影響は与えていない様子。
日本の株式市場も好調ですし、いつの間にか、トランプ関税は材料と見なされなくなったのかもしれません。
ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
週初は米雇用統計を受けて下降トレンドの名残から始まりましたが、結果的には横ばいのままで推移している様子が分かります。
週を通した上下幅は150PIPS程度でしょうか、高ボラティリティーで有名なドル円にしては非常に珍しい狭いレンジ相場でした。
トレーディングとしては難しかったですね。チャート形状としては売り目線にならざるを得ないですが、見ての通り、遅行スパンがローソク足に絡んでおり、且つ、ローソク足が何度もスパンモデルを行き来している状況ではエントリーしたくないですね。
私は水曜日に遅行スパン陰転、且つ、青色ゾーン割れで戻り売りショートをしたのですが、直ぐに青色ゾーンを超えてしまい損切り。
その後はゴチャゴチャしたチャートにやる気をなくし、ドル円でのトレードは控えるという選択をしました。
サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、やはり米雇用統計を影響なのか、終始USD安でしたね。しかし、JPYも相対的に弱く、USDとの強弱が明確でなかったので、通貨強弱の観点ではUSDJPYはトレード対象外でしょう。
他の通貨もそれほど明確ではないか。一応週後半にはEUR買い、GBP買いになっているので、それらをメインにトレードしても良かったでしょう。
さて、月曜からの相場ですが、最重要指標である米消費者物価指数(CPI)が控えています。先に下方修正した米雇用統計を受けてのCPIですからね、相当に市場は注目しているはずです。
もしここで物価が上がっていないとなると、利下げに向けて動きがさらに強まる可能性があります。
CPI前後ではトレードは控えるようにしましょう。