先週の相場もドル買い、円売りが進行し、
ドル円は160円手前まで上昇しています。

そして、このドル円の上昇を受けてか、
米為替報告書では日本を監視対象国に指定しました。

監視指定国に指定とは、通貨を自国に有利になるように意図的に操作していないかを
チェックするための「監視リスト」に加えるという意味ですが…

これに関しては、監視されても…日本としてはどうしようもないですね。

古今の円安は、日本が意図的に操作したものではなくて、
日本という国の国力の弱さ、経済的な脆弱さによる
投機筋の売り仕掛け、投資家の実需売りが積み重なって起きた結果です。

いくら監視されようが、
日本と言う国が強くならない限り、円安圧力は無くなりませんからね。

そして、ドル円が160円手前まで上げてきたことで、
またしても財務省の口先介入が目立つようになってきましたが、
明らかに切迫感がないですね。

市場も口先介入には慣れてしまいましたし、
イエレン米財務長官から何度も何度も何度も何度も
「介入は稀であるべき」
とクギを刺されれば、財務省も手が出しにくくなるのは当然。

神田財務官がいつも以上に虚ろな目で
「過度な変動は…」
と発言するしかない未来が見えます。

ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠を記述していますが、
 これはマイルールにおけるロング指向の領域を表しています)
cpb24062301
ほんの僅かだけ赤色ゾーンが見えていますが、ほぼ青色ゾーンだけで
遅行スパンもほとんど陽転状態、一方的な上昇トレンドだったと言えます。

1週間の値幅は350PIPS程度でボラティリティーもありました。

トレーディング的には簡単でしたね。
ファンダメンタルズに沿った上昇トレンドなので、
心理的にもストレスなく青色ゾーン付近からの押目買いができたでしょう。
毎回こんな分かりやすいチャートだったら嬉しんですが。

サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
こちらも全期間でUSDJPYとなっているので、
ドル円のロングは必然でしょう。

他には、多少EUR買い傾向が見られたので、
ユーロクロスのロングでもそれなりに取れたはずです。

さて、月曜からの相場ですが、
特に大きな指標は無く、米PCEデフレータくらいですか。

それよりもドル円が2ヶ月前の高値である160.20円付近に近づいてきたので
ここを超えるかどうかに注目が集まるでしょう。

財務省からの口先介入が増えると思いますが、
実弾投入の可能性は限りなく低いでしょう。

上げの速度にもよりますが、
個人的には、もはや160円台での介入は無いと思っています。

やるとしたら170円台に入ってからだと思いますので、
ドル円はいつも通りトレード対象にします。

しかし、大口が時おり一気の利確に走り、
短期的な急落が起きる可能性が大なので、
それを見てから仕掛けたほうが安全かなぁ~とも思案しています。