先週の為替相場は重要イベントに振られる週となりました。
まずは消費者物価指数(CPI)ですが、市場予想を下回り、
インフレ鈍化を示したことでドル売りとなりました。
しかしその直後のFOMC、続くパウエルFRB議長の会見では、
引き続きインフレが高過ぎることの言及、利下げの確信を強めるには
それなりの良好なデータが必要だという認識を改めて示し、
今度は一転してドル買いとなり、結局は”行って来い“の展開。
そして、週末に開催された日銀金融政策決定会合では、
国債購入の減額を決めるのではないかと思われていましたが結局は見送り、
その計画は来月に行うとしたことが市場の失望に繋がり円が売られることに。
しかしその後の植田日銀総裁の会見では、
「データ次第では7月の利上げもあり得る」
と発言したことで今度は一転して円が買われる展開となり、
結局はこちらも”行って来い“の展開。
それにしても…植田日銀総裁が「利上げもある」なんて発言するとは…
まるで神田財務官みたいな口先介入をするんですね。
裏でどんなやり取りがなされているか分かりませんが、
政府・日銀が総出で、何とかしてお金を使わずに円売りを抑えようと
必死なのが伝わってきます。
そんなに円売りされたくないのなら日本の国力を上げることに尽力すればよいのにね。
国の将来を考えず、30年以上も自分や党の保身ばかりに走っていたからこうなったのにね。
ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
重要イベントに振らされた様子が分かります。
週中はCPIでドル売り、その直後のFOMCでドル買い、
週末は日銀金融政策決定会合で円売り、その直後の植田日銀総裁の会見で円買いです。
トレーディング的には難しかったですね。
週初は青色ゾーンを背にしての押目買い戦略で良いですが、
その後の重要イベントをポジションを持ったまま跨ぐのはギャンブルになりますから
どうしてもやりづらい…
まぁ予め重要イベントの発表時間は分かっていますから、
わざわざドル円でトレードする必要もないでしょう。
できるだけ重要イベントに関係ない通貨ペアでトレードしていきましょう。
サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
こちらもハッキリしませんね。
全般GBP買い傾向が見られたので、
ポンド関連の通貨ペアをロング指向で臨んだ方がやり易かったでしょう。
さて、月曜からの相場ですが、
重要イベントとしては米小売売上高が控えています。
最近の指標は強弱まちまちなので、
米小売売上高も良ければドル買い、悪ければドル売りの素直な反応になりそうです。
また、フランスの解散総選挙がどの程度為替市場に影響を与えるのかは現時点では不明。
欧州株は不安定な動きになりそうですが、為替まで大きく波及することはない?
一応頭の片隅に留めておいたほうが良さそうです。