先週もドル円は上昇し大引けで140円台に乗せてきましたが、
その要因となったのはFRBの追加利上げ観測。

市場は利下げに期待し、何とか織込もうとしてきましたが、
ここにきて無理が生じてきているようですね。

とにかく米経済指標が強い強い。

先週もGDP改定値が上ブレたり、新規失業保険申請件数が下回ったりで、
インフレ鈍化が思ったほど進んでいません。

以前なら6月にも利下げするのでは?という意見が多かったですが、
ここにきて据え置き、いや、追加利上げ、という流れが見えてきました。

パウエルFRB議長は今年利下げはしないと発言し、
市場は今年利下げすると思っている…
現時点ではパウエルFRB議長が正しいようです。

それにしても、米の債務上限問題に関しては、
市場は関心がないようですね。

どうせいつものように
“期限ギリギリでデフォルト回避”
という楽観論が大勢を占めているようです。

まぁ、実際そうなんでしょうが。

ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
cpb23052801
週初に僅かだけ赤色スパンが見えていますが、
全般的には青色スパンが支配し、買い優勢の週でした。

持合の場面もありましたが、
目線は終始上方向で良いでしょう、

青色スパンを背にして押目買い方針で臨めば、
いつもどおり期待値>1のトレーディングができましたね。

サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
USDが目盛り+0.5よりも上に位置する期間が長く、
JPYは目盛り-0.5よりも下に位置する期間が長く、
通貨強弱の観点でもUSDJPYのロングは適切な選択でした。

それに対して、EURGBPは方向感なく上下に振れているだけなので
あまり旨味は無かったでしょう。

さて、月曜からの相場ですが、
週末に米雇用統計の発表が控えています。

最近の米指標は力強いものが続いていますので、
ここでも市場予想を上回るようだと、
追加利上げは確実になりそうです。

また、米債務上限問題は6月1日近辺が期限と言われているので、
その前後では多少為替にも影響を与えるかもしれません。