市場予想を下回った消費者物価指数(CPI)を受けて、
ようやくインフレがピークアウトした兆候が
見られるようになりましたが、市場の雰囲気も変わってきたでしょうか。

マーケット全体の動きとしては、
ドル安、株高、金(ゴールド)高となっており、
インフレ鈍化を先読みした流れとなっています。

しかし、まだ安心はできないところ。

確かに、米ではインフレが鈍化した”兆候”が見られますが、
それは、たった1つのCPI指標だけです。

他の指標も総合して検討しなければいけませんし、
そもそも米以外の国では
今もなお、インフレ真っ最中のままです。

市場は常に先読みしますが、
それが常に正しいわけではないです。

勘違いだった場合、反動はきつくなりますので、
緊張感をもって市場を監視していきたいですね。

ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
cpb22112001
1週間を通しての上下幅は300PIPS程度、
これまでの異常な高ボラティリティーと比較すると
ようやく落ち着いてきた感じでしょうか。

15日には一瞬急落していますが、
これはポーランドにロケット弾が着弾した影響です。

地政学的リスクで円が買われるのは
もはや昔の出来事と思っていましたが、
今でもまだそのような思考が存在していたんですね。

トレーディングとしては難しかったでしょう。

というか、
マイルールに一致する場面が少なかったので、
そもそも手を出しにくい状況でした。

遅行スパンも陽転・陰転を繰り返していて、
明確な方向性が無かったので、
このような時はノートレに限ります。

また、サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
こちらも持合傾向が強かったですね。

先々週のCPIの影響が残っていて
USD売りから始まりましたが、
その勢いは強くはなかったです。

さて、月曜からの相場ですが、
本当にインフレがピークアウトしたのかどうか、
指標、要人発言等を確認することになりそうです。

市場はインフレがピークアウトしたという
楽観論に持っていきたいわけですが、
FRBはそうした市場の先走りを常にけん制しています。

ドル円に関しては横ばいでしょうか、
次の材料待ちのような感じで
徐々にボラティリティーも低くなり、
140円前後でのレンジ的な推移を予想します。