先週もワクチン接種と英・EUの貿易交渉が話題の中心となりました。

米と英ではワクチン接種が開始されたことは好材料ですが、
新型コロナウィルスの感染拡大が収まっていないのは悪材料。

ワクチン接種とウイルス拡大という相反する材料に
市場はどちらを向いてよいのか判断しかねている状況のようです。

そして、英・EUの貿易交渉ですが、
当然ながら先週も決着しませんでした。

本当の、本当の本当の意味での交渉期限は今月末のようなので、
今年中には何らかの決着がつくはずですが
もしかしたら、その最終期限すら無視される可能性もあります。

市場の動向を見ると、先週もポンドが買われており、
「どうせ合意するんでしょ」という楽観論が優勢のようですが、
現状では何が起こるか分かりませんので、
決め打ちでポンド関連のポジションを持つのは危険でしょう。

また、サブの話題としてはFOMCが開催されましたが、
2023年まで利上げ無しを確認して、ドル売り優勢に変化なし、
ドル円の100円割れも現実味を帯び出来ました。

ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
cpb20122001
一時的に遅行スパンが陽転している個所があるものの、
全般的には陰転状態であり、明らかに売り優勢です。

赤色ゾーンの下で戻り売り主体でトレードしていれば
問題なかったでしょう。

ファンダメンタルズの状況も相まって
心理的にもショートはやり易かったのではないでしょうか。

また、サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
やはり、USD売りが明確に出ていますね。

そして、GBP買いも顕著でしたので、
GBPUSDのロングが最も値幅が取れたでしょう。

さて、月曜からの相場ですが、
とうとうクリスマス週間に入ってきますので、
市場参加者が少なくなってきます。

よって、トレンドが発生しにくく値幅も出ないでしょう、、、
というのが例年ですが、
今年に限っては英・EU貿易交渉が残っていますからね。

土壇場でどんなネタが提供されるか分かりません。

市場参加者が少ない中で、
合意決定 or 決裂決定との報道がなされれば、
ポンド関連は急騰、暴落、どちらもあり得ます。

無理はしないように。

そして、英ではまたしてもロンドンでロックダウン(都市封鎖)ですか。
週明けのポンド関連の通貨ペアはギャップダウン始まりなのか。