先週は米消費者物価指数(CPI)の発表がありましたが、
市場予想を下回る結果となり、インフレがピークアウトしたとの観測が出てきました。

まだ1回だけの発表では何とも言えないと思うのですが、
パウエルFRB議長はこれまで何度も
「インフレは一時的」
と発言してきましたから、
それを裏付ける格好と捉えられるのでしょうか。

また、今回の結果により、
テーパリング(の議論)が延長されるとの思惑もあるようですが、
果たしてどうなることか。

一応、年内にテーパリング開始というコンセンサス自体は変わっていないようですが。

そして株式の方では、
中国恒大地産集団の債務問題が徐々に大きく取り上げられるようになってきました。

今のところは中国だけの問題のようですが、
もしかしたら世界中の株式に影響を与えて
リーマンショック級の打撃を与える可能性もあるとの報道もあり、
一応警戒感を持って注視しておく必要はありそうです。

それでは、
先週分のEURUSDの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
cpb21091901
持合の期間が長かったですが、
全般的には弱含み傾向の週だったですね。

最近の相場はどの通貨ペアもボラティリティが低く、
利大を目指すのは難しくなっています。

先週もスイング等で利大を目指すと
途中で反転してしまって利を減じることになったでしょう。

チャートポイントでコツコツと利確する方針が
最近の相場では合っているのかもしれません。

また、通貨の力関係を確認すると、
こちらも週を通して明確な方向性はありませんでした。

強いて言えば、EUR安でしょうか、
しかし、分かりやすく買われた通貨がなったので、
通貨ペア選択も難しかったでしょう。

さて、月曜からの相場ですが、
FOMCが控えています。

なお、米以外でも英国、日本、その他にも
南アフリカ、ブラジル、ノルウェーなどでも政策会合があり、
特に、ノルウェーでは早くも利上げ観測があるんだとか。

徐々に金融正常化が世界中で起こりつつありますが、
日本は今回も置いてけぼりです。

残念ながら今回の総裁候補4氏、
誰がなっても日本だけが取り残されることに変わりはないです。