先週も日本と諸外国との金融政策の違いを意識させられる週でした。
NZ中銀とカナダ中銀が0.5%の利上げを実施し、
インフレ抑制の姿勢を鮮明に。
また、ECB理事会では利上げに関する発言はなかったものの、
資産購入終了の動きが見られるようになりました。
もちろん、米では0.5%の大幅利上げを含め、
FOMC毎に利上げを行うことがメインシナリオになっていて、
諸外国は次々と利上げモードになっています。
それに対して日本は、
「躊躇なく追加緩和」「粘り強く金融緩和」
という発言を繰り返すだけ。
これでは円の独歩安も仕方ありませんね。
ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
先週も円売りを背景に上昇トレンドになりました。
普段低ボラで週100PIPSも動かないことが多いUSDJPYですが、
先週の値幅は250PIPSほどになっていて
高ボラ通貨ペアの仲間入りです。
トレーディング的にはいつも通り
遅行スパン陽転、且つ、青色ゾーンの時に
押目買い方針で臨むのが分かりやすかったでしょう。
途中、遅行スパン陰転、且つ、赤色ゾーンになっている期間もありますが、
分かりやすいファンダメンタルズ的要因を考慮すれば、
この時期にショートを仕掛けるのはやめておいた方が良いですね。
また、サブウィンドの通貨の力関係を確認すると、
やはりJPYが売られていることが分かります。
こういう時には、ドル円のロングだけではなく、
クロス円全般を買い目線で見て、
分かりやすいチャート形状をしているクロス円を選択して
適宜ロングしていきたいですね。
さて、月曜からの相場ですが、
ドル円は2015年に付けた高値を終値で抜けてきたので、
ここから更なる上昇の可能性があります。
ドル円の月足チャート
しかし、ここ2ヶ月間の伸び幅が凄いので、
一旦は休憩しそうな雰囲気もあります。
ファンダメンタルズ的、及び、テクニカル的には
上目線にならざるを得ないですが、
単純な上値追いは振らされそうで怖い面もあります。
ボラティリティを考慮して、
下がるような押目買い戦略で臨んだほうが良さそうです。