先週は経済指標発表でドルが揺れ動く展開でした。

まず月曜日に米ISM製造業景気指数が予想を下回ってドル売り、
そして、水曜日に米ADP雇用統計も予想を下回ってドル売り、
しかし、その直後のISM非製造業景気指数が予想を上回ってドル買い、
週末金曜日の米雇用統計も市場の予想を上回ってドル買い、
というように、ドルが大きく反応しました。

これら全般では、
概ね米の景気回復を示唆する結果だったといえるでしょう、
大引け時点では米10年債利回りも上昇しており、
テーパリングについての思惑が再燃しそうです。

また、米に先立ち、NZでは失業率が大幅に改善し、
NY中銀会合での利上げの見通しが高まったとして
NZDが大きく買われました。

デルタ株感染拡大の真っ最中ですが、
早くも利上げが現実味を帯びてきた国が出てきましたか。

それに引きかえ日本は。。。

といっても、日本はコロナ以前から利上げなど遠い先の話だったので、
コロナが収まったとしても利上げはしないでしょうが。

ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
cpb21080801
大きく分けると、週前半は下降トレンドで、週後半が上昇トレンドですね。

その切替のポイントとなったのが、
4日のISM非製造業景気指数の発表で、
発表直後に大陽線が出現しています。

こういう動きがあるから、
指標発表を跨いだポジションは嫌なんですよね。

米ADP雇用統計が弱かったのでドル売りショートと仕掛けたが、
直後のISM非製造業景気指数で踏み上げられて損切り。。。

そんなトレーダー達の悲鳴が聞こえてきそうなプライスアクションです。

また、サブウィンドウの通貨の力関係を把握すると、
先週のドル円の動きは、
前半の下落はJPY買い主導で、
後半の上昇はUSD買いとJPY売りの相乗効果だったことが分かります。

また、何気に週を通してEUR売りだったので、
米の指標発表を避けて、
ユーロクロスをショートしたほうがやり易かったですね。

さて、月曜からの相場ですが、
米雇用統計の結果を引き継いでドル買いが進行するのかに注目です。

また、最近注目されている米消費者物価指数(CPI)の発表が控えています。

今回も高い数値が予想されますが、
まぁ、どんな数値が出たとしても
パウエルFRB議長は「インフレは一時的」と発言するので、
発表後に大きく動くことはないかもしれません。

サマーバケーション中ですしね。