先週も円安が進行し、
ドル円は134円台にまで乗せてきました。

注目していた米消費者物価指数(CPI)ですが、
もうそろそろピークアウトしているのではないか、
という報道も一部ありましたが、
結果的には前年比8.6%となり、
ピークアウトどころか前月よりもさらにインフレが加速している状況。

こうなってしまっては、
6月、7月のFOMCで0.5%の連続利上げは確実、
というか、0.75%の利上げの可能性も出てきました。

それに引き換え、
先進国の中で金融引き締めに向かっていないのは日本だけ。

先週も政府と日銀が、
急速に進む円安に対して牽制する発言をしましたが、
単に言葉を並べ立てるだけは円安を抑えることができないのは明らか。

日本と他国との金利差が拡大している”事実”がある限り、
今後も円の価値は目減りし続けるでしょう。

ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠を記述していますが、
 これはマイルールにおけるロング指向の領域を表しています)
cpb22061201
週明けから一方的な上昇トレンドとなり、
値幅も400PIPSでかなりの高ボラティリティーでした。

トレーディングは割と簡単だったのではないでしょうか。

ファンダメンタルズ的には上向きなので、
ロングを仕掛けるのは心理的には容易でしょう。

その上で、青色ゾーン付近からの押目買い方針で臨めば
大きく取れたはずです。

また、サブウィンドの通貨の力関係を確認すると、
やはり、JPY売り、USD買いが目立っています。

USDJPYというと、
ここ数年は低ボラで手が出しにくい通貨ペアでしたが、
日米金利差が意識されている現在はボラティリティが高く、
比較的やり易い通貨ペアに変わってきていますね。

さて、月曜からの相場ですが、
注目イベントとしてFOMCが開催されます。

今回のCPIを見る限り、0.5%の利上げは確実で、
市場はすでにその先を見ています。

パウエルFRB議長がどのような発言をするのか、
その内容によってはドルの一段高も有り得ます。