ジャクソンホール会議でパウエルFRB議長は
たとえ景気後退になったとしても、
インフレを抑えるまで利上げを継続することを表明。

それに対して、黒田日銀総裁は、
緩和継続以外の選択肢はないと発言。

これほど明確な日米金利政策の違いがあれば、
ドル円はファンダメンタルズから上昇せざるを得ないですね。

先週はとうとう140円台に突入、
24年ぶりの高値水準にまで到達してきました。

24年ぶりですから、
ほとんどのトレーダーが経験していない水準であり、
これが日本経済にどのような影響を与えるかも不明。

政府は口先介入を行い、円安をけん制していますが、
いやいや、自分で量的緩和をしておきながら、
円安はダメと言うのはおかしいでしょって。

FRBは来年の利下げは無いとしていますし、
長期的にはドル円は上がらざるを得ないでしょう。

下げるのは、大口トレーダーが利確する時くらいでしょうか。

ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠を記述していますが、
 これはマイルールにおけるロング指向の領域を表しています)
cpb22090401
週明け寄付きが、ほぼ安値となっており、
週足で見ると大陽線ですね。

週を通しての値幅は300PIPS以上で、
通貨ペア全体として見ても最も高ボラティリティーです。

テクニカル的にもファンダメンタルズ的にも
今はロングしか狙えない状況ですが、
いつものように青色ゾーンを背にしての押目買い方針で臨めば
期待値>1のトレーディングができたはずですね。

また、サブウィンドの通貨の力関係を確認すると、
やはり、USD買い、JPY売りが優勢となっています。

EURに関しては、0.75%の利上げがあるかもしれないので
割と強めに出ていますし、
GBPに関しては、主要国で最もインフレに苦しむ可能性が高い
とのことで割と弱めに出ているようです。

さて、月曜からの相場ですが、
特段のファンダメンタルズ的変化が無い限り、
ドル円はこれまで通り上を目指すことになりそうです。

また、FRBは
景気後退に陥ってでもインフレ抑制が最優先
との姿勢を示していますので、
株式にとっては弱気でしょうか。

米株も下降トレンドになっており、
しばらくは軟調に推移しそうです。