先週はジャクソンホールでのパウエルFRB議長の発言に注目が集まりましたが、
結果的には、市場が想定した以上のタカ派的な内容だったようですね。

代表的な発言としては
「引き締め策はやり遂げるまでやり続けなければならない」
「インフレ率が低下していると確信するには程遠い」
「物価の安定をとり戻せなければ更なる痛みを伴う」
等々。

つまり、今後景気が悪くなるかもしれないが、
とにかくインフレを抑制することを最優先とする、
今、インフレを抑えないと、将来更なる苦境に立たされる、
とのこと。

最近の市場は先走り過ぎて、
来年行われるかもしれない利下げすらも織込もうとしていましたが、
今回のパウエルFRB議長の発言は、
そうした織込みを強烈に否定したことになります。

この発言を受けて、ドルは乱高下しましたが、
結局はドル高方面に動いて大引けとなりました。

これで、次回のFOMCでは0.5%の利上げではなく、
0.75%の利上げになるんでしょうね。

ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
cpb22082801
週初は先々週の上昇トレンドの余韻を残していましたが、
徐々に持ち合ってきたことが分かります。

トレーディングとしては非常に難しかったですね、
週中以降は雲が細いですし、
遅行スパンも陽転と陰転が交互に繰り返し、
明確なトレンドを示していません。

多くの市場参加者が週末のジャクソンホール待ちだったこともあり、
結果的にはトレードに不向きなチャート形状のままで終わりました。

また、サブウィンドの通貨の力関係を確認すると、
こちらも方向性が出ていませんね。

週前半はUSD買い、EUR売りでしたが
チャートが持ち合うにつれて、
徐々にラインも絡まってきています。

さて、月曜からの相場ですが、
米雇用統計が控えています。

しかし、米の雇用は既にコロナショック以前の水準に戻ってるので、
指標としてはそれほど重要視されないかも?

何はともあれ、良い数字になったら
0.75%の大幅利上げを後押しする格好になるでしょう。