先週は大きな経済指標はなく、
また要人発言も無かったので
比較的落ち着いた展開だったでしょうか。

しかし、引き続き金融市場は不安定な状態であり、
現在はドイツ銀行が市場のターゲットにされていますが、
今のところはSVB銀行のような破綻騒ぎにはならないだろうという印象です。

このような金融不安は潜在的な思惑が強いことから、
なかなか払拭することは難しいですね。

今となっては世界中の機関投資家、マーケッターなどが
財務状況の弱い銀行探しに躍起になっています。

日本の地銀だって例外ではありません。
何かの拍子にターゲットにされる可能性もありますから、
まだまだ安心できない状況です。

ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
cpb23040201
「悪いニュースが出ないことが良いニュース」とばかりに、
リスク選好の円売りが優勢となり、
週をとおして上昇トレンドになっています。

特に週中以降はいつも通りに
青色ゾーンを背にしての押目買い方針で臨めば
優位性のあるトレーディングができたでしょう。

途中散発的に赤色ゾーンが出ているので
ここでショートを仕掛けたら損切りになっていたでしょうね。

しかしこの場面は、
4時間足レベルのボリンジャーバンドに挟まれた状況であり、
持合を示唆しているのでショートしない
という選択も十分にできたはずです。

サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
やはり、JPY売りが優勢になっていますね。

USDも弱いですが、相対的にUSDのラインよりも
JPYのラインの方が下に位置している状況、
つまり、USDJPYなのでUSDJPYは上昇していたわけです。

さて、月曜からの相場ですが、
7日に米雇用統計が発表されます。

この数字如何によっては
次回5月のFOMCでの利上げ幅に大きな影響を与えるので
注目しておく必要があります。

現状、SVB銀行破綻の余波により、
継続的な引き締めは難しいとのコンセンサスが広がりつつあり、
5月のFOMCでは0.25%の利上げの見方と金利据え置きの見方がほぼ半々の状況。

よって、一般的な予想として、
米雇用統計の数字が良ければ0.25%利上げの可能性が高まり、
悪ければ据え置きの可能性が高まるとみて良いでしょう。