先週も話題の中心はトランプ大統領でした。まず、鉄鋼・アルミニウムに対する関税を25%から50%へ引き上げて不透明感が増大、今回は”延期“しなかったようですね。

そして、トランプ大統領は中国が暫定貿易協定に違反していると非難、それに対して中国もその非難に対して非難するという泥沼の展開。

トランプ大統領、”相変わらず”です。

しかし、ここにきて意外な…いや、「やっぱりね」と言うべきか、あれほどの蜜月関係にあったトランプ大統領とイーロン・マスク氏が一気に決裂状態に様変わりです。

その原因になったのはトランプ大統領による減税法案。マスク氏がこの法案を心底嫌い「廃案にしろ」と非難したのがきっかけ。当然、トランプ大統領は廃案にするつもりはなく、互いに非難の応酬、2人の関係性は完全に修復不可能なまでにこじれました。

大統領選挙でアクの強い、我の強い、この二人が組んだ時から世界中の誰もが「長くは続かないだろうね」と薄々感じていたと思いますが…結構早く終わりましたね。まだ5ヶ月程度ですよ。

利害関係が一致しているだけの打算的な付き合いは、その利害が不一致になった途端に敵対関係に一変する。それは友人であっても、会社であっても、国家であっても同じ。

トランプ大統領とイーロン・マスク氏なんて、利害関係の一致だけで組んだ典型的な例。周りを見渡せば、他にもいますよね。利害関係の一致だけで仲良く見えているだけの人々、国々…

まぁ、心が伴っていない付き合いはこんなものです。

ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
cpb25060801
先週は上下動の激しい展開でした。週初は赤色ゾーン状態の下落優勢から始まり、途中で青色ゾーンに変わるも、再度の赤色ゾーン、そして週末に再び青色ゾーンで大引け。

このようにスパンモデルが頻繁に切り替わる流れはトレンドフォロー型のトレーディングをする立場としては非常にやりづらい展開。

押目買いや戻り売りはできず、トレンド転換場面を狙うしかないですね。しかも、そんなにトレンドが長く続いているわけでもないので、利確のタイミングも難しい。

細かく利確する方針なら良いですが、利大方針で臨んだらトータルで負けていたかもしれません。

サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、こちらも週を通して明確な方向性を出している通貨はありませんでしたね。

USDJPYも上下に振れていますし、敢えて言うならGBP買いが多少出ていた程度か。よって通貨強弱からはGBPUSDのロングは狙い目だったでしょう。

さて、月曜からの相場ですが、11日に消費者物価指数(CPI)の発表が予定されています。

物価ですから、トランプ関税の影響をもろに受ける指標ですが、今回の発表はまだトランプ関税からは日が浅いために、本格的な影響は出ない様子。素直に強ければドル買い、弱ければドル売りでしょう。