先週も各国中銀が相次いで利上げを発表する中、
日銀だけは金融緩和姿勢固辞で金利差拡大が意識されて、
円の独歩安状態が続きました。

粘着質なインフレとの戦いは継続中、
FOMC、ECB理事会に続いて英中銀ではサプライズ的に0.5%の利上げ、
スイス中銀も0.25%の利上げとなりました。

そして、個人的に注目していたトルコ中銀ですが、
僅か6.5%の利上げに留まり、政策金利は15%に。

通常の国であれば、一気に6.5%も利上げするなんて考えられず、
これだけ見るとトルコリラは急騰しても良さそうですが、
事前予想では政策金利が40%になるのではないか、
とも言われていたので、あまりにも低い利上げ幅に市場は失望。

これでトルコリラは暴落、
円相場でもドル相場でも最安値を更新しています。

インフレが続くとどうなるのか、
自国の通貨の価値が毀損するとどうなるのか、
トルコの現状はリアルタイムでの勉強素材です。

学びましょう。備えましょう。

ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
cpb23062501
見ての通り上向き優勢の状態が1週間続きました。

青色スパンを背にして押目買い方針で臨めば、
期待値>1のトレーディングができましたね。

途中一時的に赤色ゾーンが出現しましたが、
4時間足レベルではトレンド転換していませんし、
ファンダメンタルズ的にも上しか狙えない状況なので、
ここでのショートは無視で良いでしょう。

また、サブウィンドウでの通貨の力関係を確認すると、
ほとんどの場面でUSDJPYになっていることが分かります。

GBPEURには明確な強弱は見られなかったですが、
相対的には強かった方か。

いづれにせよ現時点では”利上げ通貨”と”バラマキ通貨”
という明確な差が意識されているので、
その向きに従って仕掛けたほうが良いですね。

さて、月曜からの相場ですが、
とりあえずロシア情勢が気になります。

某民間軍事会社がモスクワに向けて…

一時は風雲急を告げるかと思いましたが、
情報が乱立してよく分からない状況になっています。

今は落ち着いているのか?まだ何か起きる?