先週の為替相場は強烈な円買いが起きましたね。

そのきっかけとなったのが植田日銀総裁の
「年末から来年にかけて一段とチャレンジングになると思っている」
という発言。

チャレンジングとは要するに、
マイナス金利解除などの金融緩和修正を指している
と考えるのが一般的。

なぜ”チャレンジング”という表現を使ったのかは定かではないですが、
植田総裁なりに市場に気を使った、柔らかいニュアンスにしたかったんでしょう。

しかし…市場はこのタカ派的な発言に敏感に反応、
これまで「粘り強く緩和継続」しか発言してこなかった植田総裁が
真逆の発言をしたことで、いよいよ緩和修正が本格化するとの思惑で
円金利が急騰し、強烈な円買いという流れに。

ドル円は先週1週間だけで6円も下落、
年初来高値からは10円程度も下げたことになります。

こんなに下げるんなら、財務省が為替介入を匂わして
なんとか円売りを抑えこもうなんてせず、
最初から日銀に緩和修正を匂わす発言をするようにお願いすれば良かったのにね。

ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
cpb23121001
植田日銀総裁の発言で暴落してる様子が分かりますが、
1週間を通してのトレーディングとしては難しかったかもしれません。

週初は赤色ゾーンが出現してショート指向ですが、
ほとんど下がらず徐々に持合になっています。

そして、週中で青色ゾーンに切り替わるも
遅行スパンはローソク足に絡みっぱなしで方向感出ず。

それを受けての暴落ですから、
初動に乗れなかった可能性が高そうです。

実際私はロンドン時間からの監視だったこともあり、
初動に乗れず、この暴落をやり過ごすしかありませんでした…

サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
急激なJPY買いになっている様子が分かりますね。

他にはEUR売り、GBP売り傾向が見られたのでUSDJPYをショートするより、
EURJPYやGBPJPYをショートしたほうが値幅が獲れたでしょう。

さて、月曜からの相場ですが、
消費者物価指数(CPI)が控えています。

米ではインフレピークアウトが意識され、
今回のCPIも鈍化の見込みとなっていますが果たして。

直近のファンダメンタルズとしては、
米では早期利下げ思惑が台頭しており、
逆に日本では緩和修正思惑が台頭しており、
お互いの思惑が日米金利差の縮小を連想させます。

となると、今回の暴落はさすがに短期的に行き過ぎとしても、
ドル円の目線としては今後も下向きにならざるを得ないですね。