先週は大きな経済指標はありませんでしたが、
追加利上げに関して消極的な発言が要人から複数出てきたために
ドル安が優位な展開でした。
ここにきてようやく本当の意味でのインフレ鈍化が
鮮明になってきたように感じます。
しかし、市場の先走りは相変わらずで、
早くも来年の3月には利下げすることを織り込んでいるんだとか。
パウエルFRB議長は「利下げは全く考えていない」って発言しているのにね。
確かにこのまま順調にいけば、
流石に利上げサイクルは終了しているでしょうが、
あくまでも今後の経済指標次第というスタンスは変わっていません。
そしてドル円もようやく下げてきましたね。
現状週末時点で146.80円台ほど。
ここまで下がってくれれば為替介入を警戒する必要は無く、
純粋にテクニカルで判断できますので、ドル円でも通常通りトレードできます。
ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
以前はファンダメンタルズを考慮して買い目線しかできませんでしたが、
今では上下どちらも中立目線です。
週初から遅行スパンが陰転、赤色ゾーンでしたのでショート指向、
そのまま赤色ゾーンを背にしての戻り売りで獲れていますね。
木曜日からは遅行スパンが陽転、且つ、青色ゾーンに切り替わったので
ロング指向となりますが、仮にエントリーしても利大を目指していたら
損切りになっていたかもしれません。
また、サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
やはり、USD売り、JPY買いが優勢でしたね。
その他、GBP買い、EUR売り傾向でもあったので、
GBP買い方面、EUR売り方面に仕掛けることもできたでしょう。
さて、月曜からの相場ですが米雇用統計が控えています。
本来であれば、米雇用統計は強い数字であれば良いとされているはずですが、
インフレ鈍化が意識され期待されている中では強い数字は何かと不都合。
ある程度弱い数字の方が、市場の希望に沿ったシナリオ通りになるので、
市場は弱めの数字を歓迎するでしょうね。
しかし、おそらく強い数字が出たとしても、
その場では一時的にドル買いになるでしょうが、
インフレ鈍化を期待して時間が経つごとにドル売りになりそうです。