先週は日銀会合とFOMCがありましたが、
経済見通しの差が露呈したようです。

日銀会合では予想通りの量的緩和の現状維持、
黒田総裁の任期満了までに物価見通しが
2%目標に届かないことが改めて示され、
将来の利上げ開始が全く見込めない状況であることも確認されました。

それに対して、FOMCでは経済活動と雇用が戻りつつあると認識、
インフレも上昇しているが、
雇用が安定的に軌道に乗るまでは現在の慎重姿勢を継続。

米の経済活動の回復度合いを見て、
マーケットは早くもテーパリングを気にし始めているが、
パウエルFRB議長がハト派的な発言をすることで
マーケットが先走らないように抑えている構図でしょうか。

こうなってくると、将来の金利差拡大の思惑から
当面のドル円は上向き圧力が強くなりそうな雰囲気もありますが、
果たしてどうなるでしょうか。

ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
cpb21050201
週初は下降トレンドの名残がありましたが、
全般的には上向きが優勢な展開でした。

値幅も170PIPSほどあり、
ドル円にしては大きく動きましたね。

週前半、青色ゾーンを背にしての押目買いは機能したでしょうが、
週中頃に雲を割ったあたりからは波形が難しくなったでしょうか。

雲に沿ったトレンドが終了した時点で、
別の通貨ペアを選択し直すのも一つの戦略です。

また、サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
週を通してJPY売りだったことが分かります。

逆に、明確に買われた通貨は無かったですが、
比較的、EUR買い、GBP買いだったでしょうか。

よって、EURJPYのロング、GBPJPYのロングが
やり易かったかもしれません。

さて、月曜からの相場ですが、
日本ではゴールデンウィーク中なので、
基本的に東京時間の値動きは小さなものになりそうです。

そして、金曜日には米雇用統計が控えていますが、
ワクチン接種が順調に進んでおり、
また、これまでの各種指標を考慮すると、強い数字が出ると思われます。

マーケットもそれを織り込んで動くものと予想されるので、
ドル買い方針で臨んでいくことになりそうです。