最近はドル安傾向が続いていますが、
先週もその流れを踏襲しましたね。

その原因は米中対立と米経済の立ち遅れですが、
どちらの問題も、より深刻化しています。

トランプ大統領は国家安全上の理由から
中国製のアプリを禁止する大統領令に著名し、
世界各国もこの流れに追随する動きを見せています。

そして、当然のごとく中国は反発、
“やられたらやり返す”報復合戦です。

しかし、こうした世界的なリスクにも関わらず、
NYダウは意に介さずに堅調、
もう少しで戻り高値を更新するところまで上げてきています。

まぁ、これに関しては、量的緩和で行き場のないお金が
株式に回っているだけですが。

おそらく米大統領選までは
現状のまま推移するのではないかと思っています。

ということで、
先週分のEURUSDの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
cpb20080901
EURUSDはここ数ヶ月上昇トレンドになっていますが、
先週は高値圏での持合でしたか。

日足レベルの上昇トレンドに乗りたいのなら、
週中の遅行スパン陽転、且つ、青色ゾーン上の場面を狙うべきでしたね。

また、サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
USD売りはそれほど目立っていませんでした。

しかし、概ねJPY売り傾向が見られたので、
クロス円のロングを狙ったほうがやり易かったでしょう。

参考までに、EURUSDの日足チャートを確認すると
以下のようになっています。
eurusd1w20080902
直近では+1σに沿った巡航速度の上昇トレンドが
1ヶ月以上も続ています。

しかし、最新のローソク足では、
+1σを割れるような形跡も見られるので、
さすがにもうそろそろ上げ過ぎ、高値警戒感から
調整で下げるかもしれません。

ファンダメンタルズ的なドル売りが強いのか、
それともテクニカル的なドルの買い戻しが強いのか、
といった感じでしょうか。

さて、月曜からの相場ですが、
引き続き米中対立を筆頭に、
米の対外政策、経済政策次第でしょうか。

また、日本ではお盆休み、海外でもサマーバケーションに入ってくるので、
市場参加者が少なくなるかもしれません。

そうした中で、
突発的なニュースが出てしまうと、
チョッピーに振らされる危険性もあるので注意しておきましょう。