先週は日銀によるYCC柔軟化を受けて
10年物国債の利回りがどこまで上がるのか、
それに対してドル円がどのような反応を示すのか、
相場の流れを確認する週となりました。

結果的には10年物国債の利回りは大引け時点で
0.5%を大きく上回って0.641%まで上昇しています。

植田日銀総裁は
「1%まで上昇することは想定していない」
と発言していたけど大丈夫?
僅か1週間でここまで確実に上昇していますが…

報道では「落ち着きどころを探っている」との記事もありましたが本当?
私には海外勢が日銀による臨時オペを警戒しつつ、
売り仕掛けのタイミングを計っているようにしか見えないんですけど。

おそらく近い将来1%を試す展開になるでしょう。

そして通常であれば、
日債利回りが上昇すれば金利面から円が下支えされ、
円買いを誘う展開になるはずですが…
なぜか円は売られています??なぜ?

まぁ確かに日債利回りが上昇しても米債利回りと比べたら
まだまだ低いことに変わりはなく、
相対的に円が売られやすいことに変わりはないですが、
それは数年前から分かっていることで
今さらこのタイミングで日米金利差を持ち出す意味がよく分かりません。

何はともあれ、今後も日本の10年物国債の利回りは1%へ向けて上昇するでしょうし、
それに対して円買いの反応は期待できない状況のようです。

となると、もはや円買いの要素が無いんですが…

ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
cpb23080601
週明けから急激に上昇し後半にかけてダレてきています。
後半の下落はフィッチによる米格下げと弱い米雇用統計の影響です。

トレーディング的には前半の上昇トレンドに乗りたいですね。

しかし、どうなんでしょう、
青色スパンにタッチするほどまでは押してしないので
押目買いできなかった公算が高いです。

私もこの上昇は知っていましたが、
押しが浅かったので見送り、別通貨ペアに意識を持っていました。

また、サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
ここを見ても日債利回り上昇にも関わらず
JPYが売られていることが分かります。

そして相対的にUSDが強かったので
通貨の強弱の観点からも
USDJPYのロングは狙い目だったことが分かります。

あとはGBPが多少弱含みだったので
GBPUSDのショートも候補でしたね。

さて、月曜からの相場ですが、
10日に消費者物価指数(CPI)が控えています。

これまでのCPIの数値の推移を見てみると順調に下げてきており
インフレのピークアウトを示唆していますが、
果たして今回はどうなるか。

よっぽど市場予想と乖離していなければ
ドルの反応も一時的に収まるのではないかと思われます。

引き続きドル円は上目線継続です。