先週はオミクロン株を巡る情報が錯綜し、
不透明な相場展開となりました。

これまでのワクチンが効くのか、
感染力がどのくらいなのか、等の検証には
2週間ほどかかるらしいのでそれまでは不安心理が大きそうです。

今のところは、
感染力は強いが重症化はしにくい
とも言われているので、
それほど心配する必要もないのかとも思いますが。

そして、このタイミングでパウエルFRB議長の議会証言があり、
オミクロン株の影響で金融正常化までの日程が遅れる
との思惑もありましたが、
実際には予定通りテーパリングを進めるとのこと。

また、これまで判を押したように言っていた
「インフレは一時的」という表現を止めたので、
ようやくインフレの危険性を認めたようです。

今後はオミクロン株の詳細に注視しつつも、
利上げに向けて動いていくことになりそうです。

といことで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
cpb21120501
先々週はオミクロン株出現によるリスクオフで下げましたが、
先週はそのまま安値停滞に移り、不安定に乱高下しました。

見ての通り、遅行スパンの転換が多いですね。

そして、赤色ゾーンが大勢を占めていますが、
細い状態のままで価格が雲を行ったり来たりしているので
トレンドレスの状態が続いたと言えるでしょう。

よって、トレードには不向きな1週間でした。

また、通貨の力関係を確認すると、
概ね、JPY買い、GBP売り傾向が見られますので、
GBPJPYのショートが狙い目だったですね。

さて、月曜からの相場ですが、
引き続きオミクロン株を巡る報道に振り回される展開でしょうか。

しかし、パウエルFRB議長の発言からは
インフレ警戒感が見えてきましたので、
基本、ドル高圧力が強そうです。

また今週末、暗号資産関連が大きく値を落としています。

特に材料が見当たらない中での暴落ですが、
もしかしたらその暴落が他のマーケットにも波及するかもしれません。