先週、為替に最も影響を与えた出来事は、
何と言ってもファイザー社による新型コロナウィルスに対するワクチン開発ですね。
過去にもワクチン開発はありましたが、
今回は90%の有効性が確認されたことで、
大本命のワクチンとして期待されています。
そして、そのニュースに対して、為替市場も即座に反応、
リスク選好の円売りとなり、
ドル円などは僅か数時間で200PIPS以上の急騰を演じました。
、、、ですが、、、後が続かなかったですね。
世界的には新型コロナウィルスの第三波が猛威を振るっており、
市場はそちらに目を向けだしたのか、
結果的にはワクチン開発ネタは一日だけで終わり、
その後は尻すぼみになっています。
ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
見ての通り週初に一気に急騰しましたが、
後が続かず、尻すぼみ状態で大引けを迎えたことが分かります。
トレードとしても難しかったですね。
まず、急騰自体にテクニカル判断で乗れたかどうかは運になります。
そしてその後は、横ばいから徐々に下向き
遅行スパンも陰転し、雲も赤色ゾーンに変わっています。
週初の急騰のイメージを持ってしまうと、
週末の下降トレンドには素直に乗れなかったかもしれませんね。
また、サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
ワクチン開発はJPY売り主導であったことが分かります。
最近のリスク選好といえば、
JPY売りとUSD売りがセットで起きるのが通例ですが、
今回のワクチン開発ネタに関して言えば、
なぜかJPY売り、USD買いになっています。
どうなんでしょう、
ファイザー社が開発したからUSD買いになったんでしょうか、
よく分かりませんね。
さて、月曜からの相場ですが、
ワクチン開発ネタの続報があるのか、
新型コロナウィルスの第三波がさらに強まるのか、
トランプ陣営による法廷闘争があるのか、
などに注目です。
先週の流れを見ると、
ワクチン開発ネタは既に織り込み済、賞味期限切れっぽいので、
再びドル売り傾向に戻りそうな雰囲気です。