先週は歴史に残る1週間になりましたね。

新型コロナウィルスが世界中に感染拡大する中、
WHOはようやくパンデミック宣言を行いました。

そしてその後に、トランプ大統領から、
欧州からの渡航禁止30日間の措置が下ると
一気にリスク回避に傾き、世界同時株式暴落になりました。

NYダウは一時は30000ドルに到達しそうなほどの堅調ぶりでしたが、
今回の新型コロナウィルスの影響で、20400ドル付近にまで下がり、
僅か1ヶ月足らずで30%ほど値下がりした計算になります。

ドル円もパニック的に暴落、
一時は101円台前半まで下げました。

しかし、あまりにも下げ過ぎたせいか、
週半ばからは各国中銀の緊急利下げや追加緩和の対応などもあり、
株式も為替も急激に買い戻されています。

週末には自律反発したまま大引けを向かえましたが、
まだまだコロナショックが収まったわけではないので、
引き続き高ボラティリティー、乱高下には注意です。

ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。

(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)

(そして、サブウィンドウは、私が独自特典として無料提供している
 「MTF通貨の力関係インジケーター」によるラインです)
cpb20031501
私が上記の1週間分のチャートを掲載する際は、
縦軸の目盛り幅はいつも30PIPSに固定しています。

なぜなら、縦軸を固定にすると、
その週のボラティリティーが視覚的に分かりやすくなるからです。

つまり、チャートを掲載した際、
平べったいチャートなら低ボラティリティですし、
縦長のチャートなら高ボラティリティーだと一目で分かります。

しかし先週に限っては、
縦軸の目盛り幅をいつもどおり30PIPSのままにすると
あまりにも縦長になり過ぎるので、
今回だけは例外的に縦軸の目盛り幅を54PIPSほどに狭めています。
それでもまだまだ縦長ですが。

上記チャートを見て分かる通り、
1週間の値幅は700PIPSほどでしょうか、
近年稀に見る超高ボラティリティー相場でした。

全体的な流れとしては、週初に暴落した後、
徐々に自律反発した形となっています。

そして、こういうイレギュラーな相場の時こそ、
興奮せず、冷静に、遅行スパンスパンモデルに沿って
トレードしていきたいですね。

他のトレーダーのように頭に血が上った状態で
トレードしないように注意です。

とにかく方向感を失わず、ルールに従って行動していたら、
大幅利益も狙えたはずです。

また、サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
週前半はJPY買い、USD売り、
週後半はUSD買い、GBP売りになっていますね。

よって、週後半に関しては、USDJPのロングよりも、
GBPUSDのショートの方が値幅が大きく取れたでしょう。

さて、月曜からの相場ですが、
引き続き新型コロナウィルスの続報に注目です。

一応現時点では、株式も為替も自律反発しており、
買い戻しのフェーズに入っているようですが、
このままV字回復で終わるなんて、
そんな楽観的な憶測は期待薄でしょう。

NYダウもドル円も2番底に向けた動きを注意する必要はあります。

さらには、NYダウは20000ドル割れ、ドル円は100円割れも
視野に入れておきましょう。

個人的にはまだセーリングクライマックスだとは思っていません。

また、各国は緊急利下げなどで対応していますが、
そもそも論として、
利下げと新型コロナウィルスの感染拡大とは関係ないですからね。

リーマンショックのような金融危機なら
利下げでの対応も意味があるでしょうが、
物理的なウィルスに利下げで対応というのは根本が違います。

あくまでも、新型コロナウィルスが抑制されて初めて
今回の騒動が終息されるわけですから。