先週はFOMC、英中銀金融政策委員会、米雇用統計と
重要イベント盛りだくさんの週でした。

FOMCでは事前の予想通り、資産購入ペースの縮小、
いわゆるテーパリング開始のアナウンスがなされ、
パウエルFRB議長の会見でも特に目新しい内容が無かったので市場は反応せず。

また、英中銀金融政策委員会では
市場が期待していた利上げが見送られたことでポンドが急落しました。

コロナ禍が収まりつつある中、
市場は金融正常化から利上げのシナリオを織込もうとしているようですが、
あまりにも先走り過ぎなのか、各中銀の主要メンバーは
市場の利上げ期待を牽制、抑制するような発言が多いですね。

各中銀は行き過ぎた自国の通貨高は好ましく思っていないようで、
対話という形で市場介入しています。

しかし、”インフレは一時的“という定型文も、
効力が無くなってきた感もあり、
どこまで市場を操作できるかは疑問でもあります。

それでは、
先週分のGBPUSDの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
cpb21110701
ポンド関連なのでボラティリティが大きいですね。

全般、遅行スパンが陰転し、赤色ゾーンの場面が多いので、
ショート指向で臨むべきチャートです。

週中、一時的に遅行スパンが陽転し、青色ゾーンに変わっていますが、
4時間足レベルでの下落に変化はないので、
ここでロングする必要はないでしょう。

また、通貨の力関係を確認すると、
やはり、GBP売りが鮮明になっています。

それに対して明確に買われた通貨はないですが、
相対的にUSD買い、JPY買い傾向ではあるので、
GBPJPYのショートでも良かったでしょう。

さて、月曜からの相場ですが、
良好な米雇用統計を受けての週明けの反応に注目です。

報道によると、
米雇用者数はコロナショック前の82%程度まで回復しているんだとか。

そして、NYダウはまたしても史上最高値を更新ですか、
やはり米は強いですね。