バイデン大統領の大規模経済対策とワクチン接種への期待により
先週のマーケットは堅調に推移しました。

株式市場ではNYダウが3万ドルの大台を突破、
日経平均は約30年ぶりに3万円台を回復しています。

為替市場では、円売り優勢、
コモディティ市場では、金(ゴールド)売りとなっていますが、
こうした一連の流れは、一般的にリスク選好と呼ばれます。

要するに、マーケットは
コロナ禍後の景気回復を先取りしようとしているんですが、
ちょっと時期尚早のようにも思えますね。

マーケットは半年先を予想して動くと言われていますが、
まだ、経済対策の効果もワクチン効果も
どちらも現れていない現状を先読みしても意味がないと思うんですが。

逆を言うと、こうした期待が裏切られた時の反動は大きそうです。

ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
cpb21022101
週前半は上昇トレンドだったので、
青色ゾーンを背にしてのロング指向で臨み、
週後半は下降トレンドだったので
赤色ゾーンを背にしてのショート指向で臨めば問題なかったでしょう。

週中のトレンド転換場面も分かりやすかったでしょうか。
Wトップを付けた後、遅行スパンが陰転したところで売り目線へ変更ですね。

また、サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
全般的にJPY売り傾向だったと分かります。

そして、GBP買いも強く出ていたので、
通貨ペアとしてはGBPJPYのロングの方が値幅が取れたでしょうね。

さて、月曜からの相場ですが、
材料としてはパウエルFRB議長の議会証言くらいでしょうか。

しかし、”平均インフレ目標”という基準を設定し、
その枠から外れていない現状では特に大きな変化はなさそうです。

引き続き、新型コロナウィルスの状況、ワクチンの接種状況に注視しつつ、
円売りの流れに乗っていくことをメインシナリオで考えていきます。