先週はドル高の流れが一服する展開となりました。
その背景となったのは2名のFRB高官が相次いで
「6月の利上げを見送るべき」
との発言をしたため。
最近の米関連の経済指標は強いものが続いており、
インフレ抑制も進んでいないことから
てっきり6月も利上げするものと思っていたんですが、
“とりあえずここら辺りで一旦利上げを停止して経済動向の様子見をしたい”
と考えているFRBメンバーが複数存在することが分かりました。
これらの発言で、
6月のFOMCで利上げ見送りの確率が70%ほどまで上がってきました。
そして、このような状況の中での週末の米雇用統計でしたが…
またしても市場予想を上回り、労働市場は相変わらずの力強さ。
う~ん、とにかく米経済は強い。
どれだけ利上げしても全く衰えませんね。
これでも6月の利上げは見送りなのか?
とりあえず現在のコンセンサスは、
6月利上げは一旦停止、7月に再度の利上げ
だそうです。
ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
週初は上昇トレンドの名残がありましたが、
ほどなくして下降トレンドへ転換して弱含み、
週末の米雇用統計で再度上昇という流れです。
トレーディングとしては難しかったでしょうか。
週初の上昇トレンドにそのまま乗ったら、
おそらく損切りになっていでしょう。
そして、その後のメインの下降トレンドも
赤色スパン付近が戻り位置を示してくれてはいますが、
それほど綺麗なチャート形状ではないので、
ストップが近いと切らされたかもしれません。
また、サブウィンドの通貨の力関係を確認すると、
下降トレンドがメインではあるものの
それほど明確なUSD売り、JPY買いという訳でもないですね。
それよりもGBP買いが強く出ているので
GBP関連の通貨ペアを選択したほうがやり易かったでしょう。
さて、月曜からの相場ですが、
特に大きな経済指標は無いですね。
13日に開催されるFOMCに向けて動きづらい週になりそうで、
ドル円も明確なトレンドにはなりにくいか。
上にも下にも大きく動き出す要因はないので、
基本的にドル円は値幅の狭いレンジ的な動きになると予想します。