先週の相場は中東情勢のヘッドラインに振らされる展開となりました。

まず、今回のイラン攻撃で死亡したハメネイ師の後継として対米強硬派のモジタバ師が最高指導者に選出されたことで中東情勢の長期化が懸念されることに。

トランプ大統領としては当然ながらイラン内部の自律的な動きにより、民主的な親米派の指導者を望んでいたところ、現実には政権転覆的な動きは起こらず、これまでと何も変わらず反米路線継承。

それでもトランプ大統領は「イラン戦争は完全に終結している」との発言もありましたが、実際には終結の動きはほとんど起こらず、というか、報道を見る限りはドンドン過激になっているように見えます。ホルムズ海峡での攻撃、機雷設置、周辺国への攻撃など、イラン側の反撃は現在も続いています。

こうなってくると、何をもってして”戦争終結“とするのか、終わりが見えない事態になりつつあります。

リスク回避の動きは有事のドル買いと避難先としての唯一の選択肢であるスイスフラン買いとして現れていますが、それよりも原油と株式の方が影響大になっています。

原油は先月は60ドル台だったのが、今回のイラン攻撃を受けて一時119ドルまで暴騰、一旦70ドル台まで下げましたが、今は98ドル付近に位置しており高値圏です。

日経平均も先月は60000円付近だったのが一時は51000円付近まで下げて、今も53000円台で乱高下安値圏です。

今回のイラン攻撃でのリスク度は、為替よりも原油、株式を見たほうが分かりやすいでしょう。

昨日、トランプ大統領は「イランは降伏間近だ」と発言したようですが、彼のこれまでの発言の信憑性からすると、当然信用できるものではありません。有事相場は当面続きそうです。

ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
cpb26031501
週明けから上昇相場継続、一旦調整で下げるも、再び上昇トレンドに戻り、そのまま大引けを迎えています。値幅は250PIPSほどでドル円としては標準的でしょうか。

トレーディングとしては比較的簡単な部類だったでしょう。

これまで何度も書いているように、有事のドル買い、積極財政による円売り、という明確なファンダメンタルズ要因がある時にはその方向だけに仕掛けるべきです。つまりドル円ならば、当面はロングだけを狙ったほうが良いでしょう。

週開け寄付き直後からのロング、また、週中の遅行スパン陽転、且つ、赤色ゾーン抜けの場面でもロングできますね。仮に、これらの場面でロングできなくても、途中、青色ゾーン内に潜ったところでも押目買いロングできます。

サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、やはりUSD買い、JPY売りが強く出ています。

また、GBPも+0.5以上の場面が多かったのでポンド関連をロングしても良かったでしょう。

さて、月曜からの相場ですが、米、日本、英、ユーロなど、主要国の金融政策会合が控えています。FOMCに関しては金利据え置き、日銀も金利据え置きの見込みです。

イラン紛争を受けた原油高がインフレ懸念につながっているので、今この時期に利下げする選択肢はないと思いますが、トランプ大統領は相変わらず利下げを要求していますね。

本来なら各国の政策金利は為替を動かす重要な材料ですが、今はそれどころではないですからね。もしかしてあまり重要視されないかもしれません。それよりも引き続きイラン紛争に関連するヘッドラインに注意です。