先週の相場は方向感に欠ける展開、
ドルも円も明確なトレンドは起きませんでした。

そんな中、米消費者物価指数(CPI)の発表があり、
市場予想を上回った伸びを示したことでドル買いが起きるも反応は一時的、
早期利下げ観測が根強いため、直ぐにドル売りに戻っています。

先々週の米雇用統計といい、今回の米消費者物価指数といい、
どちらも市場予想を上回ったにも関わらず、
ドル買い反応は一時的で直ぐにドル売りに戻っているのは興味深いですね。

これだけ強い結果を連続で見せられたら、
通常ならインフレ鈍化が思ったほど進んでいないと警戒感を強めると思うんですが、
そうではなくて、市場はあくまでも早期利下げを期待している様子。

いつもの先走りで、どれだけ強い結果が出たとしても、
そんなことは横に置いといて、
とにかく利下げなんだ
と市場は言い張っています。

現状のコンセンサスは3月までに利下げを開始するんだとか。
本当ですか?

ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
cpb24011401
週初は売り優勢から始まり、途中から買い優勢へ転換、
終盤には再度売り優勢に戻っています。

1週間を通しての値幅は300PIPS程度で
相変わらずボラティリティは高いです。

トレーディングとしては比較的やり易かった部類か。

トレードする際に難しいのはトレンド転換部分で、
そこで躓くと損切りが積み重なってしまう。

しかし先週のチャートは、割と綺麗に転換しているので、
週初の下降トレンドも、週中の上昇トレンドも、
終盤の下降トレンドも獲り易かったのではないでしょうか。

また、サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
USDJPYも明確な方向感は無かったですね。

しかし、GBP買いが継続していたので、
GBPJPYやGBPUSDのロングを狙ったほうが
より分かりやすかったかもしれません。

さて、月曜からの相場ですが、
経済指標的には大きな材料は無いか。

基本、市場はドル安を望んでいるようなので、
目線としてはドル安方向で見ていきます。

また本週末、台湾総選挙で民進党が勝ったことで
何かしらのアクションを中国が起こしてくる危険性があります。

それが新たな地政学リスクにならなければ良いのですが…