先週は台湾総選挙で親米派が勝利したことで、
中国が過激な行動に出るかもしれず、
週明け早々から為替への影響が懸念されましたが、
結果的には目立った行動は無く一安心。
そして、米関連の指標としては、
米小売売上高、新規失業保険申請件数がありましたが、
どちらも市場予想を上回る強い内容となりドル買いが進行。
う~ん、どうなんでしょう。
ここ最近の指標としては、米雇用統計も米消費者物価指数(CPI)も強く、
そして今回の2つの指標もどちらも強い。
市場は3月利下げを織り込んでいますが、
こんなにも強い指標が続いたら流石に無理なのでは?
私は以前から”市場の先走り”を指摘していましたが、
ここにきてようやく報道でも
“先走り過ぎた”とか”行き過ぎ”という表現が出てきましたね。
まだ一度も利下げしていない段階で、
6回の利下げ織込みはどう考えてもやり過ぎです。
インフレの粘着性が意識されるようになってきたのか、
ドル円も上昇傾向、再び150円台を目指しそうな雰囲気です。
ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠を記述していますが、
これはマイルールにおけるロング指向の領域を表しています)
ほぼ一方的な上昇トレンドになっていますね。
値幅も350PIPSほどになっており、
相変わらずの高ボラティリティーです。
トレーディングも簡単だったでしょう、
いつもどおり遅行スパンが陽転している時に、
青色スパンを背にしての押目買いで獲れたはずです。
サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
やはりUSD買い、JPY売りが優勢になっており、
通貨選択の面からもUSDJPYはやり易かったと言えます。
またこれに反して、EURは±0.5内で停滞気味になっているので、
こういう時にユーロクロスを選択してしまうと、
難しいトレーディングを強いられますので気を付けて。
さて、月曜からの相場ですが、
重要指標としては米第4四半期GDP速報値があります。
最近の米関連の指標は強いものが続いていますので、
これも強かったらドル円は150円に到達するか。
現状、
“市場は弱い数字を期待、しかし、出てくる指標は強いものばかり”
という構図となっています。
この流れがいつまで続くか。