FOMCの結果、タカ派に傾いているFRBメンバーが多いと分かってからは
マーケットも多少動揺しているようで
リスク回避的な動きが目立っていますね。

教科書的には株安、ドル高であり、
実際にそのような動きも見られましたが、
パウエルFRB議長は株安だけは抑えたいようで、慎重な発言に終始しています。

そして、そのお陰なのか、
株安の動きは早くも収まり、
NYダウは回復、再び高値圏を伺う動きになっています。

まぁ、利上げといってもまだ2年も先の話であり、
直近でどうこう言う話ではないので、
当面はNYダウも高値圏で安定するのではないでしょうか。

しかし、為替に関してはドル高の影響が続いているようで
ドル円に関しては先週111円台に乗せる動きも。

日本に関しては、いまだに出口戦略が見いだせず、
コロナ禍からの立ち直りの気配も見えないので、
それが円売りへと連想されると、
ドル円はまだまだ上昇するのかもしれません。

ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
cpb21062701
全般上向きが優勢な展開でした。

週初にはショート指向の場面もありましたが
ファンダメンタルズ的にドル売り方向へ仕掛けにくいと思えば
ここはスルーしても良いでしょう。

そして、週中からの上昇トレンドがメインですが、
いつものように青色ゾーンを背にして押目買い方針で臨んでいけば
期待値>1のトレーディングができたのではないでしょうか。

また、サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
週を通して明確な方向性を示した通貨は無かったようですね。

ドル円の上昇トレンドに関しては、
USD買い主体ではなくJPY売り主体であったことが分かります。

さて、月曜からの相場ですが、
金曜日には米雇用統計が発表されます。

米雇用統計といえば、先月、先々月と2カ月連続で
ネガティブサプライズとなったことは記憶に新しです。

想定したよりも雇用回復が進んでいない現状が、
パウエルFRB議長のこれまでの慎重な発言につながっているので、
今回はいつも以上に注目されるでしょう。

そして、仮にポジティブサプライズ的な数字となれば
一気にドル買いが進行する可能性もあります。