先週は日銀金融政策決定会合、ECB理事会、米GDPと
重要なイベントが多かったですが、
どれも相場の方向性を決めるだけのインパクトは無かったですね。
日銀金融政策決定会合では市場の予想通り政策金利は据え置き。
その後の植田日銀総裁の会見でもマイナス金利解除に関する言及は無く、
特にサプライズは無し。
ECB理事会でも市場の予想通り政策金利が据え置きとなり、
ECBメンバーからは早期利下げ開始に関する牽制発言も。
米GDPは市場予想を上回り多少ドル買い反応となるも、
決定打には至らず。
最近の市場は、
日銀は4月頃にマイナス金利解除、
ECBは3月に利下げ開始、
FRBも3月に利下げ開始、
がコンセンサスになっており、
これを覆すだけの材料、発言等は現時点では見つかっていないと
市場は判断しているようです。
しかし、市場はいつもどおり先走りしているので、
これらの予想は全て後ろの時期にズレる可能性が高そうです。
ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
一週間を通しての値幅は200PIPS程度で
相変わらずの高ボラティリティーですが、
チャート的には方向感が無くて分かりにくいです。
遅行スパンが陽転、陰転を繰り返していますし、
スパンモデルも頻繁に色を変えています。
4時間足のボリンジャーバンドも横ばいで
大きな時間足の方向性も掴めず、
トレードには適していない状況と言えます。
こういうチャートをしている時は見送りが正解。
具体的には火曜日に安値更新後に高値更新しているところで
方向感が怪しいと感じ、様子見を決め込むと良いでしょう。
また、サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
やはり、USDとJPYは強弱が入れ替わっていますね。
他のGBPもEURも一方的に強い/弱いではないので
先週の相場は全般的にやり難かったと言えるでしょう。
さて、月曜からの相場ですが、
米雇用統計が控えています。
最近の米指標は強いものが続いており、
インフレの粘着性が気になるところ。
次の米雇用統計も強いようだと、
流石に利下げ期待は早過ぎたとなるのではないでしょうか。
強ければ嫌々ながらドル買い、
弱ければそれ見たことかと強めのドル売り、
を予想します。