先週はドルが強い動きを見せましたね。
というか、今年に入って以降、ずっとドルは強含んでいますが、
これは想定外でしょう。
当初、各種マスコミは、バイデン大統領に代わると、
大型財政出動に伴う国債の増発が行われるのでドル安になり、
ドル円などは100円割れもあり得るという論調が多かったはず。
しかし、実際には、米での感染拡大がピークアウトの兆候を見せ、
ワクチン接種も順調に進んでいることから、
他国に先立ち景気回復期待が持てるという思惑で
ドル買いが進行しています。
また、真偽のほどは不明ですが、
ファイザー社のワクチンを購入するために
ドル買いが進行しているとも言われています。
つまり、ファイザー社の本拠地は米国であり、
ワクチンを購入するためにはドルで購入することになります。
ということは、自国の通貨をドルに交換する必要があります。
いわゆる自通貨売りドル買いです。
世界各国で自国通貨売りドル買いが行われている結果、
ドル高となっているわけです。
もしもこれが本当なら、世界各国へワクチンが行き渡るまでは
ドル高圧力が続くのかもしれません。
それでは、
先週分のEURUSDの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
週初から分かりやすい下降トレンドになっていますね。
赤色ゾーンもレジスタンスラインとして機能しているので、
赤色ゾーンを背にしての戻り売り戦略で臨んでいけば
期待値>1のトレードができたでしょう。
終盤にはトレンド転換していますが、
これは弱かった米雇用統計の影響、もしくは、単なる巻き戻しでしょう。
また、サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
やはり、USD買いが強く出ていますね。
反対にEUR売りも目立っているので、
トレード候補としてEURUSDのショートは適切だったと言えます。
さて、月曜からの相場ですが、
引き続き新型コロナウィルスの状況と各国のワクチン情勢、経済対策に注目ですが、
大きな変化は無いでしょう。
各金融商品のチャートを確認すると、
現在はドル高、株高、コモディティ高、暗号資産高であり、
唯一、金(ゴールド)だけが売られています。
なぜ金(ゴールド)が売られるのかは不明ですが、
今の経済状況を考慮すれば、中長期的には再び買われるでしょう。