先週は米最高裁による”トランプ大統領による相互関税は違法”との判決、及び、直後に別の法律に基づく10%の新関税、その後更なる15%への引き上げ、という一連の流れを受けて市場がどのように反応するか注目していましたが…寄付き直後はリスク回避に基づくパニック的なドル売りで反応しましたが、程なくして落ち着き、結果的には相場への影響は限定的だった様子。

それよりも、ドル円に関しては、日本独自の材料が相場を動かしました。

まずは高市首相が植田日銀総裁との会談で「追加利上げに難色を示した」との報道を受けて、日銀の利上げが遠のいたとの観測が広がり、円売りが加速、ドル円は一気に100PIPSほど上げて156円台に突入。

更に翌日には、日銀審議委員の後任にリフレ派とされる浅田氏、佐藤氏が指名されたことで、再び円売りが加速、ドル円は156.80円台まで続伸することに。

リフレ派とは金融緩和の推進、積極的な財政出動を目指す方たちを指す言葉で、高市首相と同じ立場です。つまり、日銀の構成委員にハト派的な考えが増えることになるので、実質こちらも追加利上げが遠のくことを意味します。高市首相は当初から利上げ否定派ですから、まぁそうなるでしょうね。

しかし翌日には植田日銀総裁は早期利上げの可能性を否定しない発言をしたり、高市首相も「金融政策は日銀に委ねるべき」との発言をして軌道修正していますが、実際にハト派の人員が増えればそれは高市首相にとっては好都合なわけで、表向きどのような発言をしようともそれは関係ないわけで…

ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
cpb260030101
週明けは弱含みで始まりましたが、結果的には週を通して買い優勢の展開が続きました。値幅は300PIPSほどで高ボラティリティー状態となっています。

トレーディングとしては比較的簡単な部類だったか。

週明け寄付きのショート指向領域に関しては、これまで何度も書いているように今はファンダメンタルズ的にはショートはやりづらい状況なので、私は無視です。

そして翌日の火曜日の遅行スパン陽転、且つ、赤色ゾーン抜けが最も理想的なロングエントリーのポイントですね。4時間足ボリンジャーも良い感じで上を向いており、長期足の助けもあります。

サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、やはり全般的にUSDJPYという状況が続いていたので、USDJPYのロングは適切な判断だったでしょう。

他にはGBPが強かったのでGBPJPYのロングという選択も有りです。EURは今回も±0.5内に収まっている期間が長いので手掛けづらいですね。

さて、月曜からの相場ですが、米雇用統計が控えているのでこちらに注目…と言いたいところですが…

週末にビッグニュースが飛び込んできました。トランプ大統領がイランで大規模な戦闘を開始すると表明、イスラエルもイラン攻撃へ参加、当然イランは報復攻撃を行っており、今も交戦状態のようです。

先ほど、イラン最高指導者のハメネイ師が死亡したとの報道もあり、ちょっと先が見えない展開となっています。今週末中に終わるのなら良いのですが、このまま戦闘状態が続くのなら、明日月曜日の寄付きは荒れますね。

ドル円はリスク回避の円買いでギャップダウンでしょうか。そして日経平均も同じく大きくギャップダウンで始まるでしょう。トレーダーとしては落ち着くまで手を出さない方が無難です。