先週はウクライナ情勢とFOMCに振り回される週でした。
ロシア軍がウクライナ国境に集結していて一触即発の状態で、
各国の大使館関係者が退避する事態に。
本当に戦争を始める可能性は低いと思いますが、
こうした地政学的リスクはドル買い要因になります。
また、FOMCに関しては、パウエルFRB議長が想定以上のタカ派に傾斜。
年内5回の利上げ、しかも、金利変更幅も柔軟に対応するようで
明らかに金融引き締め方向へ舵を切った様子です。
そして、こうした動きを受けてマーケットはリスク回避優勢となり、
やはり、ドル買いになっています。
最近はリスクとなると円よりもドルが買われる傾向が強いですね。
ということで、
先週分のEURUSDの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、赤色四角枠を記述していますが、
これはマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
週中のFOMCを警戒してか、
ジリジリと安値を切り下げる展開となっていましたが、
FOMC後には明快なドル売りとなり、
そのまま下降トレンド継続となりました。
トレーディングとしては簡単でしたね。
赤色ゾーンを背にして戻り売り方針で臨めば
普通に勝てたでしょう。
また、サブウィンドの通貨の力関係を確認すると、
やはり全般を通してUSD買いになっています。
それに対して売られた通貨は、
前半はGBP、後半はJPY、EURでした。
以前から書いているように、
基本は+0.5以上の通貨を買い、
-0.5通貨を売ることです。
さて、月曜からの相場ですが、
先週のパウエルFRB議長の発言により、
ドル買い気運が続きそうな雰囲気です。
そして、リスク回避が優勢になったことから、
株式市場が不安定な展開になっています。
以下は、NYダウの日足チャートで、
赤色ゾーンは私が注目しているサポートゾーンです。
先週は5営業日の全てで長い下ヒゲのローソク足が出現しましたね。
どうやらサポートゾーンまで下がったら買いたい
と思っている市場参加者が一定人数いるようですが、
果たしていつまで維持できるか。
今回のパウエルFRB議長のタカ派発言で材料出尽くし
と解釈されれば後は上げるだけなんですが、
もしも、更なる金融引き締めがあれば、
一気に割れることもシナリオに入れておかなくてはいけないでしょう。