先週はドル売り、米株売り、米国債売りのトリプル安、いわゆる”米国売り”は一旦は落ち着いたようですが、まだ安心できない状況に変わりはないです。
トランプ大統領の奔放な発言は先週も継続、パウエルFRB議長に何度も利下げを要求しており、解任すらも示唆していますが、本来、政治と中央銀行の政策は別物、独立しているものです。にも関わらず、これほどまでにトランプ大統領が金融政策に口出ししていては中央銀行の独立性が損なわれます。
のちに解任要求は取り下げたようですが、トランプ大統領の発言で相場が一喜一憂する展開が続いています。
その後もトランプ大統領は中国から電話があったと発言していましたが、中国側は否定しており、ちょっともう…何が本当で何が嘘なのか分からない状況です。
また、日米財務相会談が行われ、ベッセント米財務長官から日本側に円安是正を求めない旨の発言があったようで、一応、市場は安心したようです。
ここにきて、ベッセント米財務長官の名前が頻繁に出てくるようになりましたが、彼がキーパーソンなのかもしれませんね。
高関税による悪影響をトランプ大統領に進言したようですし、マスク氏とも激しく口論したようで、もしかしたらトランプ政権内での唯一まともな人、バランス感覚のある人なのかもしれません。
ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
週前半は先々週の流れを引き継いで下降トレンドから始まりましたが、途中から上昇トレンドへ転換、そのまま大きめの波動を描きながら高値付近で引けました。
週の値幅は400PIPSほどで相変わらず高ボラティリティーです。
トレーディングとしては比較的簡単だったでしょうか。いつものどおり、週前半は遅行スパン陰転、且つ、赤色ゾーンの場面なのでショート指向で、トレンド転換してからは遅行スパン陽転、且つ、青色ゾーンの場面でロング指向で臨めば大きく外すことは無いはずです。
しかし、週中のトレンド転換した水曜日の場面でロングすることは難しいでしょうね。まだ、ショートの余韻が残っており、このまますんなりと上昇トレンドが継続するか不明なので、ここではいったん見送っても良いです。その後の、2度目、3度目のロング指向の場面で改めて押目買いを狙ったほうが確実でしょう。
サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、週前半はJPY買いUSD売り、週後半はUSD買いJPY売りとなっています。
対して、EURとGBPはそれほど明確な強弱は見られません。当分は、EURやGBPを主体として相場を見ない方が良いでしょう。
さて、月曜からの相場ですが米雇用統計が控えています。しかし、いまはそれよりもトランプ大統領の発言の方が気になるよ~っていう市場関係者は多いでしょう。
実際、29日にはトランプ大統領の就任100日の記念集会が開催されるようで、そちらの演説の方が注目度は高そうです。