先週も市場の話題はトランプ関税でした。というか、トランプ関税以外のネタはもはや枝葉でしかないようです。

米中貿易戦争が激化し、どちらも強気の姿勢を見せていますが、中国側から「トランプ氏が中国にリスペクトを示したなら話し合いに応じる」とのコメントが。

…リスペクトって何?尊敬って何?本当は話し合いをしたいのに、面子が邪魔をして素直に言い出せない感たっぷり。これほどまでに面子を保つ事だけしか考えてないとは…

確か以前も関税引き上げ合戦について中国は、「とことん最後まで付き合う」とコメントしていたにも関わらず、結局「これ以上は付き合わない」と早々に降りましたし、メンツを保つための外向け発言が目立っています。

現時点では具体的な米中協議は決まっておらず、しばらくお互いの睨み合いは続きそうです。

また、先週は日米貿易協議が行われ、日本が他国に先駆けて相互関税についてアメリカと素直な意見交換が実施されましたが、これは日本にとっては成功だったの?

本来は閣僚級協議でしたが、トランプ大統領も出席し、その写真も公開されましたが、なんか…BOSSを前にした部下みたいで…赤沢経済再生相ですか…大丈夫?ちゃんと日本側の主張を話した?とにかく日本は交渉ベタ、ディベートベタ。相手の言われるままになるのだけはやめて欲しい。

ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、赤色四角枠を記述していますが、
 これはマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
cpb2504201
先週は珍しく低ボラティリティでした。全体で250PIPSほどの値幅でしたか。週末は米国が休日だったこともあり、徐々に値動きが狭くなっていく様子が分かります。

トレーディングとしては難しい、というか、分かりにくかったですね。

ファンダメンタルズ的には下目線であり、ボリンジャーバンドも下向き、更に、赤色ゾーンも多いので、ショートで臨むべき局面ですが、遅行スパンの陰転が分かりにくいです。ローソク足に絡む場面が多く、明確に”陰線”と判断できる状況が少ないので、エントリータイミングは難しかったでしょう。

それでも目線だけ間違わなければ、大きく外すことは無いはずです。

サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、やはり最近の米国売りを反映してかUSD売りが目立っています。

対して、JPYはそれほど買われていませんね。日本では利上げ思惑がくすぶっていますが、先週は動意無く落ち着いていました。

また、GBPが+0.5以上の場面が多かったので、GBPUSDをロングで攻めたほうが良かったでしょう。

さて、月曜からの相場ですが、特に大きな経済指標はありません。とにかくトランプ関税について各国がどのような発言をするのかに注目が集まるでしょう。

また、トランプ大統領がパウエルFRB議長の解任を求めていますが、確か大統領の権限では解任することはできないはずなので、大きな問題にはならないと思いますが…

おそらく”口撃”だけで終わると思いますが、万が一、FRBの独立性に疑問が生じるような展開になれば市場は大荒れ必須です。