先週は最重要指標である米消費者物価指数(CPI)の発表がありましたが、
結果的には”多少鈍化傾向が見られた”といった感じで、
ほぼ市場の想定通りだったでしょうか。
これを受けて、市場はドル売りで反応、
先々週の米雇用統計も多少弱い数字だったので、
2大重要指標が共に弱含みだったことになります。
となると、インフレはピークを超えて
ここから徐々に鈍化傾向が強まっていく
と想定されてもおかしくなさそうですね。
市場は
“5月のFOMCで0.25%の利上げを行うが、
年内には利下げが開始される”
というコンセンサスをより一層強めていますが果たしてどうなるか。
なんせ、パウエルFRB議長は
“年内の利下げは無い”
と発言しているんですからね。
どちらかが間違っているわけです。
ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
週前半は上昇トレンドから始まり、週中で下降トレンドに転換し、
週末に急騰という流れになりましたが、
週中のトレンド転換は米消費者物価指数がきっかけです。
週初は青色ゾーンを背にしての押目買い戦略が機能していますね。
ここでロングした場合、どこまで保持するかですが、
米消費者物価指数が控えていることが分かっているので
それまでに一部は利確してほしいところです。
週中の売り優勢場面でもショートはできますが、
4時間足のボリンジャーバンドが明確な下向きでないので
ここでは無理にショートする必要も無いでしょう。
サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
週初はUSD買い、JPY売りになっているので
USDJPYのロングは正しい選択です。
週中以降はEUR買いが優勢なので、
ユーロクロスのロングを選択したほうが取りやすかったでしょう。
さて、月曜からの相場ですが、
特に重要な指標は無いようですね。
銀行の信用不安も落ち着きつつありますし、
何かしら突発的な事件、発言等が無ければ
レンジ的な相場になりそうです。
ドル円も一方的な上昇トレンド、下降トレンドは想定せず、
トレーディング的には難しいかもしれません。