先週はパウエル氏のFRB議長続投が決まり、
金融正常化に向けての政策に変更なしとなったことで
ドル買いが進行すると思ったのですが。。。
まさか、週後半に南アフリカで
感染力の強い変異株(オミクロン)が発見されたことで
マーケットは一気にリスク回避の動きになりました。
これまでもデルタ株などの変異株報道はありましたが、
今回については “感染力の強さ” が大きな不安材料となっているようで、
各国は南アフリカやその周辺国への渡航禁止を決めています。
ようやく経済正常化に向けて動き出し、
世界中で利上げサイクルに向かうのかと思ったのですが、
これで再び停滞でしょうか。
オミクロンに関して具体的な情報が出ていないので何とも言えませんが、
深刻ならば再び量的緩和に逆戻りも?
逆に、大したことがないと分かれば、
一気の巻き戻しもあり得るので、
当面のマーケットはボラティリティが高い状態になるかもしれません。
といことで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
週初はパウエルFRB議長続投を受けてのドル高、
青色ゾーンを背にしての上昇トレンドでしたが、
週末の金曜日のオミクロン報道により、
一気にトレンド転換、急落しています。
トレーディングとしては、それほど難しくはなかったでしょう。
週中まではいつも通り青色ゾーン付近からの押目買いで対応できました。
トレンド転換した後はどうでしょうか。
オミクロンが原因だと分かったうえでの急落でしたので
テクニカルが効かない可能性もあり、
無理にショートしなくても良いでしょう。
私はこの金曜日、ノートレでした。
また、通貨の力関係を確認すると、
週中まではUSD買いが明確に出ています。
しかし、オミクロン報道により、一気に通貨の強弱が変動、
リスク回避のJPY買い、サブでUSD売りが起きていることが分かります。
さて、月曜からの相場ですが、
引き続きオミクロンに関する続報に注目です。
明日のマーケット開始までにオミクロンの感染力に関する
何かしらの新しい情報が出てきた場合、
週明けの寄付きは上にも下にも大きくギャップして始まる可能性があります。
ボラティリティも高くなりそうなので、
慎重に相場を見ていきたいと思います。