先週の相場も中東情勢が緊迫化する中、
リスク動向に左右される展開となりました。

とりあえずはバイデン大統領がイスラエルを訪問するなど、
外交努力をしているようですが、
今後の展開は楽観視できない状況です。

他国の介入や偶発的な衝突、事故が起こったら、
一気に悪い方向へ動く可能性も。

市場としては緊張感をもって見守るしかないようです。

以前ならこうした地政学リスクが起これば
真っ先にJPYが買われたものですが、今となってはその面影は無し…
CHFだけが避難先通貨としての役割を担うようになっています。

為替市場に参入してくるトレーダーの生存率は低いので、
もしかしたら今のトレーダーはJPYがリスク回避の避難先通貨として
選好されていた事実を知らないかもしれませんね。

それはそれで悲しいかも…

ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠を記述していますが、
 これはマイルールにおけるロング指向の領域を表しています)
cpb23102201
見ての通り、ほとんど値動きが無い状態でした。

日米金利差という純然たるファンダメンタルズ要因がある以上、
ドル円は上昇せざるを得ないのですが、
それを財務省が口先介入で無理やり押さえつけていて値動きが限定、
上にも下にも動きづらい状況になっています。

150円という数字的な節目が明確に上値抵抗線になっていますが、
ここを超えたら実弾介入してくるだろうと
トレーダー達は判断しているんですね。

火曜日には一瞬大きめに下げましたが、
直ぐに切り返して特大下ヒゲが出現、
こうしたプライスアクションからも下がれば買いたい
と思っているトレーダーが多いことが伺われます。

実際のトレードとしては難しかったですね。

というか、現在のドル円はテクニカルで自由に動ける状況ではなく、
チャートに従ったまともなトレーディングはできないので、
トレード対象外にするのが正解かもしれません。

サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
USDJPYは似たような動きになっていて乖離が狭く、
通貨強弱の観点でもやり難さが伝わってきます。

それよりも、相対的にEURは強め、GBPは弱めに出ていたので、
ユーロ関連をロング、ポンド関連をショートしたほうがやり易かったでしょう。

さて、月曜からの相場ですが、
指標としては米第3四半期GDPの発表が控えており、
またしても米景気の底堅さが示されるのか注目です。

それにしても、、、これほど利上げしているのに
どうして米経済はいつまでも好調なのか?
理解不能というか、羨ましいですね。

そしてドル円は150円を突破するのかにも注目。

こうしたレンジ状況が長けば続くほど、
エネルギーは溜まっていきます。

仮にブレイクしたとなると一気に跳ね上がる可能性も。

しかし、そうなると実弾介入されることになるので、
やはり手出しは難しいですね。

ドル円は基本トレード対象外、
もしも実弾介入されて大きく下げるようなら
そこで買っていきたいです。