日本では衆議院選挙、米では大統領選挙を目前にして為替は動きづらいのかと思いきや、かなりボラティリティのある展開になりました。
まず日本では衆議院選挙に向けての最終週で、報道では自民・公明の過半数割れの可能性が報じられるようになり、それが現実になると政情不安から日銀としては利上げしにくくなるのではないか、という連想が働いて円売りになっているとのこと。
石破首相も利上げ賛成派から利上げ難色派に一時的に転換していますし、植田日銀総裁も早期利上げには否定的な立場を示しているので、円が売られるのは仕方ないでしょう。
そして、米の大統領選挙はなりふり構わない誹謗中傷合戦になっていますが、こちらの報道では最近になってトランプ氏優勢と伝えられることが少しずつ増えてきた印象。
トランプ氏と言えば、中国をはじめとした他国に高関税をかけることを政策として掲げており、それがインフレ圧力を想起させ、ドル買いに向かわせているという流れ。
こうした円売り・ドル買いの相乗効果でドル円は一時的に153円台に乗せ、週末も152円台で引けています。
先週も三村財務官から円安けん制発言がありましたが、口先介入でファンダメンタルズに沿った流れを変えるのは困難ですし、この価格帯で実弾介入することは無いでしょう。
個人的にはドル円が160円を超えてきたら実弾介入を警戒しますが、それまではまだまだ距離がありますし、そんなことよりもまずは日本と米の選挙結果を見てからでないとドル円の動きは予想すらできない状況。
まずは今日です。
ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
1週間を通した値幅は300PIPS程度で見た目にも分かりやすい上昇トレンドでした。
トレーディングとしては簡単でしたね。ファンダメンタルズ的には上方向しか考えられない状況の中、週初の遅行スパン陽転、且つ、赤色スパンを超えたタイミングでロングすれば大幅利益になったはずです。このような分かりやすいチャートの時に獲っておきたいですね。
ちなみに、上記チャートにはショート指向の場面もありましたが、今の相場状況ではショートは当然無視です。
4時間足でも日足でも上方向が優勢、ファンダメンタルズ的にも上方向であり、そんな中での1時間足のちょっとした売り転換は疑ったほうが良いです。ショートをするのならもっと待ってから、環境認識的に下優勢の材料がもっと揃ってからにしましょう。
サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、やはりUSD>JPYの場面が多くなっていますね。対してEURとGBPは相変わらず方向感が無い状況が続いています。
今の相場はJPY売りメイン、もしくはUSD買いメインで考えて、あとはチャート形状から相手の通貨を決める、という手順で適切な通貨ペアを選択できます。
さて、月曜からの相場ですが、週末に米雇用統計が控えています。前回の米雇用統計は市場予想を大きく上回るポジティブサプライズだったことが印象的、その発表がきっかけとなって今の”大幅利下げ後退相場”の流れを作っています。
今回もその発表に為替は左右されるでしょうが…まずはその前に日本での衆議院選挙です。本日投票です。
皆さん投票に行きましょうね。もはや無関心でいられるような状況ではないことは明白です。
増税や物価高による生活苦、裏金や脱税によるモラルの無い三流政治家たち。このまま日本が衰退するのを黙って見ているわけにはいかないです。
何でもいいから変えましょう。
結果的に変えたことが裏目に出たとしても、それがきっかけで政治に関心を持つ国民が増えてくれればそれに越したことは無いです。衆愚政治にならないよう、国民一人一人が政治に関心を持つようになって欲しい。
切なる願い。
ということで、この記事をアップした後に私も投票へ行ってきます。