先週は特に大きな材料が無い中、ドル高が進行する相場となりました。
報道によると米大統領選挙でハリス氏が勝ってもトランプ氏が勝ってもドル高になるとの予測があるようで、特にトランプ氏勝利だと財政拡大路線からインフレが再燃し、それがFRBの利下げサイクルを止めさせて逆に利上げになるかも、というシナリオが浮上しているとのこと。
それが最近のドル高要因との説明ですが、まぁ報道機関による適当な予想ですから…
先週唯一の注目指標であった米小売売上高ですが、こちらも市場予想を上回りドル高、米経済は強いですね。ここまで個人消費が強いと本当に利下げするのか疑ってしまいますが、それでも11月のFOMCでは80%の確率で0.25%の利下げなんですね。
対して日本では、ドル円150円を目前にして、政府や財務相から円安けん制発言が出てきました。
今は三村財務官に変わったんですね、「投機的な動き含め相場を高い緊張感を持って注視、一方的な動きが見られる」と発言、お約束通りです。実際は投機ではなく、ファンダメンタルズに沿った当たり前のドル買い・円売りなんですが…
ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
下は149円前半、上は150円前半の100PIPS程度の値幅で、最近のドル円にしては低ボラでした。
トレーディングとしては難しかったでしょうか、ファンダ的にもテクニカル的にも上目線固定ですが、タイミングは取りづらかったか。
基本として、上目線なら青色ゾーンを背にしての押目買いですが、先週はボラティリティが低かったので、特に利確のタイミングが難しかったでしょう。途中、赤色ゾーンが出現しショート指向の場面もありましたが、これは無視で良いです。
サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、全般、USD>JPYになっているのでUSDJPYの買いは適切な判断です。他にはEUR売りが継続したので、ユーロクロスをショートしても良かったでしょう。
さて、月曜からの相場ですが重要指標はなく、大統領選挙や衆議院選挙までの期間も中途半端で、またしても低ボラ相場になりそうです。
要人発言には注意ですが、ドル買い円売りの流れを大きく変えることは無いでしょう。ドル円は引き続き買い目線、下がったところで押目買い戦略に変更なしです。